海のフォアグラ「あん肝」

深海魚らしいグロテスクな見た目ながら、味は絶品の「あんこう」。鍋にして食べるのが定番の魚ですが、中でも栄養豊富で美味しいとされている肝に部分が「あん肝」です。

あんこうはエサの少ない深海に生息しているため、少ない栄養を脂肪として肝臓に蓄える性質があるので、あんこうの肝は濃厚でまろやかな味わいとなり、“海のフォアグラ”と呼ばれるほどの高級感が生まれるそうです。

フォアグラと言えば、脂肪たっぷりでカロリーが高いイメージですが、「あん肝」も同様に脂肪量がある食材です。100gで400キロカロリーオーバーと、太りやすい食材と言えます。魚介類で比較すると、まぐろのトロの2倍もの脂肪量になり、脂肪を控えたい方は要注意なメニューなんです。とくに「あん肝」をとかして作る鍋で、しめにおじやを作ると、ご飯が脂肪たっぷりのスープを吸い込みます。炭水化物と脂質を一緒にとることになるので、美味しいとはいえ要注意なメニューとなります。

カロリーが高いのは、栄養豊富な証!

脂肪が気になるとはいえ、カロリーが高いということは、栄養豊富な証でもあります。注目したい栄養素は、ビタミンB12です。赤血球を作るのに不可欠な栄養素で、身体が弱い女性にオススメです。貧血・めまいで悩んでいる女性は、食べると元気がでるそうです。あんこうの身に入っているタンパク質と組み合わせると、より効果を発揮します。お鍋の野菜を一緒に食べると、栄養バランスばっちりで、よく煮込めば消化も良く、胃腸が弱い方でも大丈夫です。鍋物で身体の芯から温まると、免疫力が上がりますので、寒い冬の風邪対策にもいいんです。

適度に食べれば、優れた美容効果が期待できる!

さらに、ビタミンEたっぷりでアンチエイジングにも効果的です。強い抗酸化力があるため、体内細胞の若返りを促します。また、「あん肝」の脂肪は不飽和脂肪酸からできたもので、食べ過ぎれば太りますが、お肌をきれいに保つ潤滑油でもあるんです。適量を食べていれば、お肌をきれいにして若返りをサポートしてくれます。ビタミンA・Eも豊富で、皮膚トラブルの改善にも効果的。あんこうの身や皮のコラーゲンと一緒に食べれば、エイジングケア・美肌サポートができる優れた美容食剤とも言えます。

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