「ゴマ」は栄養豊富!

さまざまな栄養素が含まれている「ゴマ」はサプリメントでも人気の成分も豊富に含まれています。その成分の約半分は脂質(油脂)と言われ。しかも、ゴマの脂質はリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸でできています。不飽和脂肪酸には免疫力を高めたり、コレステロール値を下げる働きがあるので、ゴマの油は血液のサラサラ化を促すいい油と言えます。

次に多いのがタンパク質で、「畑の肉」と呼ばれる大豆と同様、ごまも必須アミノ酸を多く含む良質のタンパク食品です。この2種類は補助しあう性質があるので、ごまと大豆を一緒に食べると一層効果的なんだそうです。

また、鉄やカルシウム、食物繊維なども豊富で、中でも、女性に不足しやすい栄養素である鉄の含有量は、レバーなどと変わりないほどだそうです。さらに、骨を丈夫にするビタミンKや、代謝に欠かせないビタミンB群なども含まれています。

調理法で健康効果が変わる!

「ゴマ」は、抗酸化作用を持つ成分が豊富に含まれていますが、実はそのまま食べても栄養成分がほとんど吸収できないそうです。「ゴマ」の外皮が硬いため、粒のまま体内に入っても消化されることなく、体外へ排出されてしまうからだそうです。粒が小さいので歯で噛み砕くことも困難なため、食べた量に比べて栄養の吸収効率が悪いそうです。

このため、「ゴマ」の健康効果を最大限高めるためには、外皮を壊した状態、すりゴマの状態で食べるようにしましょう。ただ、すりゴマは酸化しやすいので、食べる直前にするようにしましょう。

また、「ゴマ」に含まれるセサモリンという成分は加熱によってセサモールに変化して、強い抗酸化作用を持つようになります。これは焙煎された色の濃いゴマ油には豊富に含まれます。またセサミノールは脂溶性で、逆に焙煎しない白いゴマ油に豊富に含まれているそうです。「ゴマ」は含まれる栄養成分の性質によって摂取できる種類も量も変わるので、すりゴマ、ゴマ油をバランスよく、目安としてゴマの粒なら1日大さじ1~2を摂るとよいそうです。

白ごま、金ごま、黒ごま、栄養に違いは?

「ゴマ」はゴマ科の植物の種子で、種子を包む種皮の色の違いから、白っぽい白ごま、黄色っぽい金ごま、真っ黒な黒ごまという3タイプに分けられる。ポピュラーなのは白ごまで、クセがないので、幅広い料理に使われています。金ごまは白ごまより黄色味が強く、味わいは白ごまより濃いめ。黒ごまは風味が強く、料理の色合いのアクセントにも使われます。

黒ごまの色はポリフェノールの一種アントシアニンで、骨と血管を守る抗酸化作用があるなどの多少の違いはあるとはいえ、健康のためであれば、どのゴマでなければいけないというものでもないそうです。

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