
香りはスパイシーで味には苦みがあり、インドのカレーには欠かせないスパイスのカルダモン。どんな効果があるのでしょうか。
カルダモンの歴史は古く幅広い使い方がされていて、料理やハーブティーといった食用のみならず、アロマやクラフトなどにも利用されています。
カルダモンの使い方
カルダモンは、南インドやスリランカ原産のショウガ科の植物で、紀元前1000年以上も前から生薬やスパイスに利用されてきました。
カルダモンは乾燥させた種子をスパイスとして使います。サヤのままや種のみを利用し、香りはスパイシーで樟脳のような芳香、味は苦を感じます。
カルダモンの使い方は幅広く、スパイスやハーブティー、アロマ(エッセンシャルオイル)やクラフトなどに利用します。
中でも、ガラムマサラやカレー粉に用られ、カレーには欠かせないスパイスとしてインドでは「スパイスの女王」と呼ばれています。その他、肉の臭み消しや魚、お菓子、ハーブティーやコーヒーなどにも使われています。
消化促進
カルダモンは消化促進や健胃作用があるので、消化管の不調を改善します。
カルダモンに含まれるシネオールと呼ばれる香り成分は、消化器系に働きかけ食欲を増進してくれます。
唾液や胃液の分泌を促したり、消化をサポートする働きがあるので、食欲不振や食べ過ぎどちらにも有効で、吐き気も軽減してくれます。
整腸作用で腸内のガスの排出もしてくれるので、お腹のハリも緩和して便秘解消の効能も期待できます。
カルダモンは「ショウズク」と呼ばれる生薬にもなっていて、胃腸薬の原料に用いられています。
口臭予防
消臭や殺菌などの作用もカルダモンは優れています。
臭いの強い料理を食べた後の口臭を抑えたり、口臭の原因となる細菌の繁殖を防ぐ効能があります。
カルダモン自体が強い香りがするため、食後に気になるニンニクの臭いも抑える効果が期待できます。カルダモンティーやカルダモンで香りづけをしたコーヒーを食後に飲むと臭いを抑えられるのでおすすめです。
口臭を抑えたり消化吸収を促がすので、今でもインドでは食後にカルダモンを噛む習慣があるそうです。