バルサミコ酢とは

バルサミコ酢とは、ワインビネガーの一種で、ぶどうの絞り汁を長時間煮詰めて、木樽に次々と移し替えて何年も熟成させたものです。
つまり、原料はぶどうです。ぶどうを長い期間木樽で熟成させたものがバルサミコ酢です。ぶどうは主にワイン用のぶどうを用います。
バルサミコ酢はイタリアの特産で、高級醸造酢として知られます。熟成期間が長いのが特徴で、イタリアのモデナ産のバルサミコ酢は熟成期間が12年以上と決まっています。長年寝かせたものほど風味が良く、高価とされています。
バルサミコとは、「素晴らしい香り」という意味で、バルサミコ酢には何とも言えない独特の香りがありますね。
ただし、本来の製法で作られたバルサミコ酢は長年の醸造を経るため、値段が高いのがデメリットです。そのため、量産品の多くはワインビネガーに着色し、味を調整したものとなっています。

目の健康に

バルサミコ酢の栄養と効能を理解する上で、ぶどうの知識が必要となります。
なぜなら、バルサミコ酢は原料となるぶどうを長期熟成させたものだからです。
ぶどうぶどうに含まれる栄養とその効能について
バルサミコ酢にはアントシアニンが豊富に含まれています。こちらは原料であるぶどうの成分です。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、毛細血管を強化し、血行を改善する効能が期待できます。また、疲れ目の改善や予防、視力の回復効果、肝機能の向上も期待できます。
ぶどうを原料とするバルサミコ酢ならではの効能ですね。穀物を原料とする酢や黒酢にはこのような効果は期待できません。

動脈硬化予防に

バルサミコ酢にはレスベラトロールという成分も含まれています。こちらは原料となるぶどうの皮に入っている成分ですね。
レスベラトロールとはアントシアニンと同様、ポリフェノールの一種で、動脈硬化を防ぐ効能、肌のターンオーバーを正常化する働き、認知症の予防などが期待されています。
以前はレスベラトロールが長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化させて寿命をのばすのではないかと言われていました。
ところが、近年の臨床試験によってその効果が認められなかったことから、レスベラトロールが寿命をのばすという効果に関しては今のところ疑問視されています。
レスベラトロールはまだまだ研究が続けられている成分ですので、今後の発表に期待したいところです。

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