10~11月頃に収穫されたものが最もおいしい時期のチンゲン菜。どんな効果があるのでしょうか。
肉厚で柔らかく、シャキシャキとした歯ごたえがたまらないチンゲン菜。漢字では「青梗菜」と書き、中華料理の炒め物やスープなどによく使われています。
目の健康に
チンゲン菜に含まれる栄養の代表格といえば、β-カロテン。
チンゲン菜などに含まれているβ-カロテンは、体内で必要な量がビタミンAに変化する栄養素で、様々な効能が期待できます。
なかでもビタミンAの視力維持の効能は注目されており、いわゆる「鳥目」の予防に効果的です。
夜目が利かない人やドライアイに悩まされている人、仕事で目を酷使する人にはおすすめの栄養です。
β-カロテンは、モロヘイヤや人参、ほうれん草などに含まれています。近年はスマホを長時間使用する人達が増えているので、日常的に摂取するように心掛けましょう。
また、皮膚や粘膜を健康に保つ効能も持ち合わせていますので、肌荒れや風邪の予防にも効果的な栄養です。
骨にも
チンゲン菜には多くのカルシウムが含まれています。カルシウムが不足すると、骨がもろくスカスカの状態になってしまい、骨粗しょう症という病気を引き起こしてしまいます。骨粗しょう症は、骨折などを繰り返して起き上がることが困難になり、そのまま寝たきり状態になってしまう事が多い、怖い病気です。
そのため、日頃からカルシウムを摂取し、丈夫な骨を維持していくことが重要と言えます。
また、チンゲン菜に含まれるビタミンKには、骨にカルシウムを定着させる働きや、骨の形成を促す効果があり、骨粗しょう症の治療薬にも使われることがあります。
この、ビタミンKとカルシウムを同時に摂取できるチンゲン菜は、骨粗しょう症の予防に大きな期待ができるそうです。
抗酸化作用
チンゲン菜はβ-カロテンを筆頭に、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化作用を持つ成分を含んでいます。抗酸化作用酵素(SODなど)の材料となるミネラル類も含まれていますから、活性酸素の増加を抑制し酸化ダメージを防ぐ働きが期待できます。またコレステロールが酸化して出来る過酸化脂質が血管に蓄積し、血管を狭める・脆くすることで発症リスクが高まる動脈硬化の予防にも繋がると考えられます。
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