はじめに

みなさんは勝利の女神という言葉を知っていますか?
勝負事で良く「勝利の女神が微笑んだ」みたいな事を聞いたことありますよね?この勝利の女神とは誰を指しているいるのでしょうか。
今回はそんな勝利の女神についてですが、少しだけ紹介したいと思います。

勝利の女神

試合に勝ったアスリートには「勝利の女神が微笑んだ」とよくいわれます。「勝利の女神」は、ギリシア神話に登場する「Nike(ニーケー、ニケ)」のことです。ニケは戦の女神アテナの随神、あるいはアテナの化身といわれており、ギリシア・サモトラケ島で発掘された彫像「サモトラケのニケ」(ルーブル美術館所蔵)に象徴されるように、大きな翼を持った女神です。アメリカのスポーツブランド「ナイキ」も女神の名に由来し、有名なロゴマークも女神の翼からイメージしたといわれています。
一方、ローマ神話では勝利の女神を「Victoria(ヴィクトリア)」といい、ラテン語で「勝利」そのものを意味します。ローマの「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」やベルリンの「戦勝記念塔」のてっぺんには、翼を広げたヴィクトリア像が微笑んでいます。ちなみにサッカーのベッカム選手は手の甲に「Victoria」というタトゥーを入れていますが、これは勝利の女神と同じ名を持つ愛妻への愛の証だそう。
勝利の女神は月桂樹で作った「月桂冠」を被っていますが、ギリシアの古代オリンピックで勝者に冠されていたのは、オリーブの木で作った「オリーブ冠」でした。ただ、古代ギリシアやローマ時代から月桂樹は勝利のシンボルとしてさまざまな意匠に用いられており、スポーツ競技のメダルにも月桂樹の葉がよくデザインされています。月桂樹の葉は料理にも欠かせない存在です。乾燥させた葉は「ローリエ」「ベイリーフ」などと呼ばれ、シチューなどの香りづけに必須のスパイス。受験などの必勝祈願にもおすすめです。

ニケとはどんな神

ギリシャ神話に登場するニケはタイタン族のパラースと冥界の河を司るステュクスの間に産まれました。

実は神々の世界はいつも平和なわけではありません。神にも派閥がありある時オリュンポスの神々とタイタン族の間で闘いが起こりました。

もちろん女神ニケもこの闘いに参加しました。ですがニケの両親は父はタイタン族で母方の祖父はオリュンポスの神です。そうニケは闘いを始めようとしている両族の血を引いていたのです。

ニケが一体どちらの側についたのでしょうか。彼女は母親の父であるオケアノスの命により母ステュクスとニケの兄弟たちともにオリュンポスの側につきました。

ティターノマキアーと呼ばれるこの闘いは最終的にオリュンポスの神々の勝利に終わりました。オリュンポス側のリーダーであるゼウスはいち早くオリュンポス側につき闘いを先導してくれた女神ニケを賞賛しニケは勝利を司る女神となったのです。

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