「梅」を食べれば、その日一日の災難から逃れられる?!

「梅はその日の難逃れ」ということわざを知っていますか?朝、梅を食べれば、その日一日、災難から逃れることができるという意味なんだそうで、ことわざにもなるくらい、昔から「梅」は病気の予防などに使われてきました。

「梅」は、クエン酸・リンゴ酸・ピクリン酸といった有機酸や、様々なビタミンやミネラルを含んでいます。中でもクエン酸の量はレモンの5倍にもなるものもあるのだとか。この酸っぱさの成分「クエン酸」が夏バテに効果的なんです。酸っぱいものを見たり、食べたりすると唾液が出てきた経験があると思いますが、実はこれ、酸っぱいものをとると唾液だけでなく、胃液の分泌も増えるからで、夏バテで食欲が低下しているときでも食欲の増進に一役買ってくれているんです。

食中毒対策にも「梅」は効果的!

実は食中毒対策にも「梅」がオススメなんです。食中毒予防で大事なことといえば、「細菌をつけない」「細菌を増やさない」「細菌をやっつける」ことなので、防腐・殺菌効果の高い「梅」は食中毒予防に適しているといえます。

ご家庭で「梅」というと、梅干しが一番身近だと思われますが、お弁当のご飯の上にのせる梅干しはまさにこの効果を期待してのってるそうです。単純に見た目が日本の国旗っぽいと思いきや、ちゃんと意味があるんですね〜。

また「梅」には胃腸の調子を整える効果も期待できるので、寒暖差が激しく、体調を崩しがちなこの時期にはうってつけの食材なんです。

クエン酸が胃液の殺菌作用を高めてくれる!

梅といえば、疲労回復効果が期待できるクエン酸を豊富に含んでいますが、このクエン酸が食中毒対策でも鍵となるようです。

人間の胃の中には、食べ物を消化するために胃酸がありますが、この胃酸が胃の中を酸性に保ち、酸性環境に弱い細菌を死滅させたり、外部からの侵入を防いでいます。ところが、食中毒を起こす大腸菌などは、ある程度の酸には強いそうです。このため、体調を崩して、胃酸の働気が弱まると、胃酸の抗菌作用も低下し、食中毒が起こりやすくなるそうです。

こんな時、クエン酸は、胃液の殺菌作用を増強する効果が期待できるので、体に入り込んだ食中毒の原因となる細菌が増殖するのを防ぐと言われています。この時期の食卓に是非、「梅」を取り入れてみませんか?

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