はじめに

あまり聞きなれないお祭りかもしれませんが、激しい祭りの1つでもあります。スペインのトマト投げのお祭りもあれば、イタリアではオレンジを投げるお祭りなどもありますね
トマトもオレンジもまともに当たってしまうと、ケガをするリスクもありますね。今回紹介するインドのホーリー祭もケガのリスクも高いようです。今回はホーリー祭について少しですが紹介したいと思います。

ホーリー祭

カラーパウダーをつけ合うこの『ホーリー祭(Holi)』ですが、インド以外でもネパール、スリランカ、インドネシアなどヒンドゥー教徒が一定数住んでいる地域で行われているようです。しかし、やはり一番有名なのはインドのホーリー祭です。
インドには紀元前1500年頃から『カースト』という独自の社会身分制度があり、上から「バラモン」「クシャトリヤ」「ヴァイシャ」「シュードラ」という4つの階級が存在します。
さらに階級に属していない「アチュート」という人々もおり、彼らは普段、差別の対象となっているのです。
そして、インドの差別という面では、未だに「男尊女卑」の意識が根強く残っており、男女の格差も大きい国でもあります。
1950年に制定されたインド憲法17条により、カースト制度を事実上撤廃したことにはなっているのですが、古来より続く慣習のため、今なおインドという国の根底に根深く残っていると言われています。
しかし、『ホーリー祭』の時だけは特別です。これらの階級や性別、年齢、宗教関係なく、「無礼講万歳」と言わんばかりに誰もが騒ぎ狂います。
なので『ホーリー祭』とは、ただお互いに色をつけ合う祭ではなく、インドのヒンドゥー教徒の人たちが日頃の閉塞感から解放され、踊り騒ぎ、溜まったうっぷんを晴らすイベントでもあるのです。

開催日

ホーリー祭が開催されるのは、インドの暦の11月の満月の日。つまり私たちが普段使っている一般的な暦(太陽暦)では、3月頃です。
実際、祭りの一週間前から、街はお祭りムード全開。街の至るところでカラーパウダーや水鉄砲が販売されています。
2日間開催されているホーリー祭の一日目は、焚火で悪霊を払い、2日目にカラーパウダーや水が飛び交います。
当日は、朝8時頃から昼の2時頃が、祭りの盛り上がる時間帯ですが、早朝から夜遅くまで人々の興奮状態は続くようです。
ホーリー祭では、どんな人でも関係なくお互いにカラフルな粉や水をつけ合い、かけ合い「ハッピーホーリー」と言って祝います。街中に軽快な音楽が鳴り、みんなで踊って騒ぎまくりますね。

注意事項

人がかなり多いため、盗難事故も多いです。
貴重品は自分自身でしっかりと管理しましょう。
また、女性は胸やお尻を触られる被害が多発しているそうですので、
参加をする際は十分に気をつけましょう。

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