疲労回復

さくらんぼの栄養には、アスパラギン酸や、リンゴ酸やクエン酸などの酸味成分(有機酸)、ブドウ糖が含まれています。
とくにアミノ酸の一種であるアスパラギン酸は、果物類でトップクラスの含有量です。
これら栄養の効能や働きには、素早くエネルギー源となったり、エネルギー代謝(クエン酸回路)を活発して乳酸を分解、エネルギーに変換して疲労を回復してくれます。
その他、さくらんぼの栄養には、三大栄養素の代謝を促してエネルギーをつくるビタミンB群、疲労回復に役立つ鉄やカルニチンなどの栄養の吸収を高めてくれるビタミンCまでも含まれています。

目の疲れに

サクランボ(国産種)は100gあたりの含有量で比較した場合イチゴやリンゴの4倍以上の量となる、98μgのβ-カロテンを含んでいます。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、ロドプシンの生成を促進するなどの働きから、目の疲れを和らげたり夜盲症の予防に役立つと考えられています。またアメリカンチェリーはβ-カロテン含有量こそ少ないものの、ポリフェノールの一種「アントシアニン」が豊富に含まれています。アントシアニンもロドプシンの再合成をサポートすることで眼精疲労(疲れ目)の緩和など視機能の保持・回復効果が期待されている成分ですから、視機能サポートとして役立ってくれるそうです。

便秘解消

さくらんぼには、ソルビトールという糖アルコールの一種が含まれています。
このソルビトールは、虫歯の原因となる菌の餌にはならず、それと同時に消化吸収もされにくいので、便秘の解消や虫歯予防などの効能があります。
また、クエン酸は胃液の分泌を促して食欲を増進させ、消化吸収の改善に効果的です。それに加えリンゴ酸の効能には整腸作用があるので、より便通の改善に有効です。
ソルビトールはお菓子にも使われている天然甘味料です。保湿効果もあるため、食品以外にも化粧品の保湿成分に使われています。

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