関節可動域が広がるメリットとは?

動作をスムーズにして動きの幅を広げる

関節可動域が大きくなれば、より広く大きく動作が可能になります。
これは、消費カロリーのアップにも繋がるのでダイエット効果も期待できます。

また、可動域に余裕があれば、動作もスムーズになります。
動きがスムーズになれば、関節のかかる負担も減らせるので関節痛などの予防にもなります。

怪我の防止

関節可動域に余裕があれば、怪我の防止になると考えられています。
実際に腿の裏側の筋肉であるハムストリング(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)の肉離れのリスクが高いと報告があります。

関節可動域に余裕がないと動作中に筋肉が伸びきって強い力がかかってしまうと考えられています。

緊張のバランスが改善する

筋肉の緊張感は、筋肉の中にあるセンサーで調節されています。適切に収縮出来て、断裂しないように。

緊張が決まるのは付着部の2点が重要です。
例えば、ゴムバンドを両手で持ち右手と左手の位置やゴムバンドの長さで、ゴムバンドの緊張感が決まります。始めと終わりの長さで決まります。

関節可動域は動く範囲の始めと終わりに当たるので、この情報に誤りがあると、本来よりも身体が緊張してしまう。

ところが可動域のトレーニングをして、一時的でも可動域が向上すれば、可動域の情報がアップデートされて、以前の可動域付近でも脳は安全を認識するので、防御的な緊張が生まれません。

結果として、防御反応がないことで可動域が向上します。
防御的な反応が無いことで、さらに筋出力が向上します。余計な収縮で筋のエネルギーや関節の動きの制限をかけないので。

また協調性も向上します。過剰な緊張が低下することで、そのパートの自由度が上がり、他のパートとも共働しやすくなります。
なので運動が楽になる。

また緊張のバランスが整うと姿勢へも影響があり、姿勢と運動は相互に影響を与えています。
このように関節可動域を向上して、関節内の動作感覚や筋内のセンサーを改善することで、身体は大きく変化していきます。

高齢者の生活の質の向上

加齢と共に次第に柔軟性は低下していきます。
高齢者は、柔軟性の低下により歩幅が狭くなって転倒のリスクも高くなると報告されています。

関節可動域の大きさは高齢の方にとって「生活機能に直結した重要な体力要素の一つ」と考えられます。
ストレッチによって関節可動域を向上させることが生活の質の向上に必要です。

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