アロマが自律神経を整えるのに効果的なのは副交感神経が優位になるため

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があるとされています。このうち、緊張や興奮状態、ストレスにさらされているときに活性化するのが交感神経です。

一方リラックスした状態のときには副交感神経が活性化します。ラベンダーをはじめとしたアロマオイルには交感神経を抑制し、副交感神経を優位にする作用があるため、自律神経を整えるのに効果があると考えられます。

アロマオイルには交感神経を抑制する働きがある

アロマが自律神経を整えるのに効果的とされているのはなぜなのでしょうか。私たちの体と脳をつなぐ神経のうち、自分の意志でコントロールできないのが自律神経と考えられています。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、本来はバランスをとりながら活動しているものです。交感神経は主に日中活発になり、脳を興奮させたり心拍数を増やしたりする働きをもちます。

一方、副交感神経は夜間活発になり、脳の興奮を抑えたり心拍数を減らしたりする働きを担っています。緊張状態や興奮状態、ストレスにさらされ時間が多くなると、自律神経のバランスが崩れ、常に交感神経が優位な状態になるのです。

そしてアロマオイル(精油)には交感神経の活動を抑え、副交感神経の働きを高める作用があるとされています。アロマオイルは自然界に生息する植物から抽出した香り成分のことです。

アロマオイルの自律神経への作用には2つのメカニズムが考えられています。

・香り成分が中枢神経系内の自律神経中枢に直接的に作用し、交感神経を制御する
・精油の香りを嗅ぐことでリラックスし、副次的に副交感神経が優位になる

精油には副交感神経に作用するものと交感神経に作用するものがある

精油を用いた自然療法として古くから医療現場で取り入れられているアロマテラピーですが、副交感神経に影響を与えるのは一部のアロマオイルだと考えられます。

アロマオイルと自律神経の関係について、多くの研究がなされてきました。

その中でも、自律神経に高い影響を与えると結論づけられているのが、ラベンダーです。ラベンダーはアロマテラピーという言葉が誕生したきっかけにもなった精油です。

1937年にフランスの化学者、ルネ・モーリス・ガットフォセ氏がラベンダーの精油の研究を始め、著書を出版したのが発祥とされています。

ラベンダーには、鎮痛・鎮静・殺菌作用などがあり、副交感神経を優位にする効果も期待できます。

実際に人による実験ではラベンダーの匂いを嗅いだ後、血圧の低下や交感神経の活動が抑えられたことが分かっています。一方、交感神経に影響を与えるのはローズマリーやレモンなどの精油だと考えられています。

ローズマリーの香りで爽快感を得たり、目が覚めたような気持ちになったりするという人は多いです。ローズマリーを用いた実験では、匂いを嗅いだ後に血圧の上昇、交感神経を活発にする働きがみられたといいます。

自律神経のバランスが乱れるとさまざまな症状が発生する

交感神経と副交感神経、2つの神経によって、呼吸・消化・代謝・体温調節・排泄などの機能が正常に保たれています。

そのため自律神経のバランスが乱れると、私たちの体にさまざまな悪影響が及ぶことが想定できるでしょう。

交感神経が優位になった状態が続くと、血管の収縮が起き、血行が悪くなります。全身を巡ることで各臓器に栄養や酸素などを送り届けることも、血液の大切な役目です。

それだけでなく、体内の不要な老廃物や毒素、疲労物質も血液によって排出されていきます。そのため血行不良になると、全身のさまざまな症状を起こす可能性が高いです。

たとえば疲労を感じやすい、肩こりや頭痛、首や関節の痛みなどが挙げられます。不眠やうつなどの原因にもなるため、意識的に副交感神経を優位にしていく必要があるでしょう。

また副交感神経が優位になるときに胃腸の働きが活発になるため、自律神経のバランスが乱れることで胃腸の症状も出やすくなります。

たとえば胃のもたれや、消化不良・吐き気・便秘・下痢などです。

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