春の味覚の代表食材のたけのこ。どんな効果があるのでしょうか。
春の味覚の代表食材でもあり、サクサク・コリコリとした食感と櫛のような形状が特徴的なタケノコ。“竹の子”と書かれることもあるように、竹の子ども=地面から出かけた若芽・若茎部分を指します。ちなみに“筍”は土から顔を出して10日(旬)もすれば竹になることが由来です。
疲労回復
タケノコにはアミノ酸の1つアスパラギン酸が含まれていおり、含有量は100gあたり670mgとアスパラガス(360mg)よりも豊富。アスパラギン酸はエネルギーを作り出すクエン酸回路(TCAサイクル)を促進する・ミネラルの全身運搬を潤滑に行うなどの働きがあることから、疲労回復成分として栄養ドリンクなどにも配合されています。加えてエネルギーの一時貯蔵庫とも言えるグリコーゲンの生成を促す働きがありますから、他の食材と合わせることでスタミナ増強にも効果が期待できます。
便秘、むくみ予防
筋っぽさのある見た目や食感からも想像がつく通り、タケノコは食物繊維を比較的豊富に含んでいます。100gあたりの食物繊維含有量は2.8gで、うち大半が不溶性食物繊維ですから、便の量を増やして腸の蠕動運動を促進してくれると考えられます。若干ではありますが便に水を含ませる働きがあるマグネシウムを含んでいますし、タケノコ自体水分量が多い食材ですので便秘の予防や改善に役立ってくれます。
タケノコは体内の水分バランスを調節する機能のあるカリウムを100gあたり520mgと豊富に含んでいます。カリウムによる貯留水分の排出促進効果が期待できるほか、アスパラギン酸もミネラルを細胞内へ送り届けることで体液のバランスを整える働き・尿の合成を促進する働き・アンモニアの排泄を促す働きがあります。カリウムとアスパラギン酸の働きが相乗することでむくみ予防・改善に役立つほか、食物繊維などとの働きと合わせてデトックス効果も期待できます。
脳の活性化
タケノコを切った時に節の間に入っていたり、水煮されたものが入っている袋に浮かんでいる白い粉・粒のような物体。体に悪そうと心配される方もいらっしゃいますが、白い粉のようなものはアミノ酸の一種「チロシン」が結晶化したものなので通常量の摂取では害はありません。
チロシンは甲状腺ホルモンや神経の伝達物質の生成に関わる物質です。やる気物質であるドーパミンの原料として体内で利用されることも知られており、不足することで無気力・集中力低下・抑鬱症状などを引き起こすと考えられています。このことからチロシンを含むタケノコを食べることで脳の活性化、やる気・集中力アップが期待できるとする説もあります。
関連するまとめ
畑の肉と言われる大豆の栄養がぎっしり!今や世界で食されている「豆腐」
“畑の肉”と呼ばれる大豆から作られる「豆腐」は、大豆の栄養素をそのまま引き継ぎながら、水分含有が高いためやわ…
アクセスランキング
人気のあるまとめランキング
アンケート特集
みんなはどう思っている?
数あるスポーツドリンク!よく飲まれているのは?
スポラボ編集部 / 500 view
運動の時の水分補給!!気になるスポーツドリンクの成分とは?
スポラボ編集部 / 506 view
メタボ対策!?運動する頻度は?
スポラボ編集部 / 486 view