はじめに

みなさんは「てんかん」という言葉を知っていますでしょうか?
過去にはてんかんの病気を持っている男性が車の運転で事故を起こしてしまった事などもありますね。しかし、全てのてんかん患者さんが事故を起こす事などはありませんね。
今回は知らない方にも知ってもらいたいですので、てんかんについてですが少しだけ紹介したいと思います。

てんかん

てんかんとは、脳の細胞が通常とは異なる活動をすることで引き起こされる病気です。症状の出方はさまざまで、全身をふるわせて手足をバタバタさせるタイプや、意識がぼーっとしていても話ができるタイプなどがあります。
てんかんは、けっしてまれなものではなく、頻度の高い病気です。てんかんの年代別発症率は、20~50歳の間は少なく、子どもと65歳以上の高齢者に多いことから、 グラフに表すとU字カーブを示します。

てんかんでは、正常な脳の電気活動が乱れてしまうことから、さまざまな症状が引き起こされます。新生児や乳幼児期のてんかんは、生まれつき脳の構造が異常であること、遺伝子異常、新生児仮死、先天性代謝疾患などが原因として挙げられます。一方、高齢者において初めてみられることも多く、高齢者の場合は脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷、髄膜炎の後遺症などが原因で発症します。原因が明らかではないてんかんも知られています。それまでの成長発達に問題がなく、普段通りの生活を送っている方が発症することもあります。

症状

■意識を失い、倒れてしまう大発作
目を開いたまま瞳が上転し、歯を食いしばり、呼吸が一時的に止まったり、けいれんをしたりします。体全身がこわばる発作のことを強直発作、全身でけいれんが起こる発作を間代発作、こわばりからけいれんが起こる強直間代発作などがあります。

■体の一部が勝手に動く発作
起きているときに、両手足が一瞬ピクッと動くミオクロニー発作や、首や目が勝手に動いてしまったりする運動発作があります。また力が抜けて立っていられず倒れてしまう脱力発作などもあります。

■話の途中などに急にぼんやりしてしまう発作
会話の途中などで突然意識を失い、体のすべての動きが止まってしまう複雑部分発作や欠神発作があり、ぼんやりしたままウロウロ動き回ることもあります。おおむね、すぐに回復しますが、意識を失っていた間のことは覚えていません。また脈絡のない言葉を発したり、はっきり喋ることができなくなる失語発作などもあります。

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