はじめに

最近ではニュースでも取り上げられる事が多くなった急性アルコール中毒ですね。特に若い人達の中でイッキ飲みをして、酔っ払って寝てるだけと思っていたら、急性アルコール中毒で病院に運ばれる頃には命を落としていたなどの話も良く聞きます。なぜ急性アルコール中毒になってしまうのか?今回はそんなお酒を飲む方にも知ってほしい急性アルコール中毒について少しですが紹介したいと思います。

急性アルコール中毒

「イッキ飲み」のように短時間で大量のお酒を飲んでしまうと、肝臓でのアルコール代謝が追いつかなくなり、血液の中にアルコールが増えていくことになります。その結果、アルコール血中濃度が急上昇し、「昏睡期」の状態に進んでしまいます。これが急性アルコール中毒です。昏睡期の状態では、意識が混濁し、呼吸麻痺や、吐いたものがノドにつまることで、死に至るケースもあります。
特に、お酒に弱い人は、少量のアルコールでも危険な状態になるので、注意が必要です。

対処方法

もし周囲に急性アルコール中毒が疑われる人がいる場合、まず次の救護方法を対応法として心がけましょう。

・絶対に一人にしない。
・衣服をゆるめて楽にする。
・体温低下を防ぐため、毛布などをかけて暖かくする。
・吐物による窒息を防ぐため、横向きに寝かせる。
・吐きそうになったら、抱き起こさずに横向きの状態で吐かせる。
吐けば酔いが覚めて状態が改善すると考えがちですが、酔いつぶれた人を無理に吐かせようとすると吐物が逆流してのどに詰まり、窒息する可能性があります。意識が低下している場合は無理に吐かせようとせずに上記の5点を守りましょう。
また、大いびきをかいて痛覚刺激に反応しない、揺すって呼びかけても反応しない、体が冷たくなっている、倒れて口から泡を吐いている、呼吸状態が不安定などの兆候が現れた場合はすぐに救急車を呼びましょう。

若い人が多い

一般に若年者・女性・高齢者・飲酒後に顔の赤くなるタイプの人はアルコールの分解が遅いため、飲酒によるリスクが高まります。中でも若年者は自分の限界が分からないこと、アルコールに対してまだ耐性が低いことなどから、急性アルコール中毒のリスクが高いと考えられます。また大学生や新社会人では、新人歓迎行事としてイッキ(一気)飲みと称される慣習がいまだ残っています。

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