1977年に創設された国民栄誉賞。
これまでに26人と1団体が受賞していますが、その中で受賞されたスポーツ選手・団体を振り返ってみたいと思います。

栄えある国民栄誉賞第1号は王貞治さんです。
当時37歳での受賞です。
国民栄誉賞そのものが、王さんが通算本塁打の世界記録更新を控えていた為、それを讃える為に作られた内閣総理大臣表彰のひとつです。

それまでは「内閣総理大臣顕彰」がありましたが、対象が「学術および文化の振興に貢献したもの」など6つの表彰対象を定めており、プロ野球選手を顕彰した前例がなかったという事情あり、より柔軟な表彰規定を持つ顕彰として創設されたのが国民栄誉賞のようです。
後から作られた国民栄誉賞ですが、現在では内閣総理大臣顕彰より凄いという扱いになっているようです。

もはや説明不要とは思いますが、王さんのプロ野球でのキャリアを振り返ってみます。
王さんのプロ生活22年の主要通算成績は、打率.301・本塁打868本・2170打点です。
本塁打・打点は歴代通算最高記録です。
歴代最高数字はそれだけでなく、1967得点・5862塁打・2390四球・427敬遠・出塁率.446・長打率.634・OPS1.080も歴代最高最高の通算記録です。
そしてホームラン数は世界最高記録で、世界の王として、今でもメジャーの選手達の中でも有名ですね。

監督としては、巨人で5年間・ホークスで14年間の合計19年間でAクラスは14回。
ホークスでは2回の日本一となっています。
巨人の監督時代は私もどうだったか知りませんが、よくダメだった。
みたいな言われ方をされているので、成績悪かったのかと思っていたんですが、調べてみるとリーグ成績は、3位・3位・2位・1位・2位なんですよね。
当時の巨人の戦力や他チームの戦力はわかりませんが、悪くないよなとは思ったんですが、おそらく日本一になっていないのがダメだったんでしょうね。

そしてなんといっても第1回WBC日本代表監督ですね！
イチロー選手も参加して大いに盛り上がり、決勝でキューバに勝利して初代王者となった大会です。
アメリカ戦での、ボブ・デービットソンの誤審に対して、おいおいおいって感じで王さんがベンチから出てきたのが、今でも記憶に残っています。

国民栄誉賞を受賞したスポーツ選手を振り返る第1弾は、国民栄誉賞を創設する理由となった王貞治さんでした。

昔、某テレビ局で、王さんをバカにしたコントをして大問題になりました。
本当にあれは酷いコントでした。
よく国民栄誉賞を受賞された方に対して、あんな事ができるもんだな思います。

次回Vol.2は、王さんから7年後の1984年に受賞。
国民栄誉賞としては5人目となった、あの柔道選手です。