みなさんはメンタルトレーニングと言う言葉をご存知ですか？
メンタルトレーニングと言うとアスリートが緊迫した勝負の中で、冷静に自分の力を発揮したり、大勢の観衆の中で緊張でミスをしないようにプレーをするなど、メンタルが強い選手が活躍したりしますよね。
アスリートやスポーツ選手だけでなく、仕事などにも活かせるメンタルトレーニング。会議の時にプレゼンテーションで緊張しないようにしたりと、誰にでも行えるメンタルトレーニング。
今回はそんなメンタルトレーニングについて紹介したいと思います。

メンタルは「精神的」や「心理的」という意味の言葉ですよね。
メンタルはそれ単独でも使われますが、別の言葉にくっつけて使われることも多いです。例えば「メンタルヘルス」で「心の健康」という意味になりますし、「メンタルケア」は「精神面での援助」、「メンタルトレーニング」は「精神力を強化する訓練」という意味になります。
ちなみにメンタル（mental）の反対語は「フィジカル（physical）」で、これは「肉体的」や「身体的」という意味の言葉になります。

心理学の研究で、人間のやる気がもっとも高まるときはどのような状態かを測定しました。その結果、現在の数値の110％を目標とすると、もっともやる気が高まり、成績も向上するというデータが出ました。テストの点数でいうと、「50点を55点にする（1.1倍）」という状態です。これを「最適な目標水準」といいます。
110％の目標を越えて、120％、130％とすると、ガクっとやる気が低下していき、結果にも結びつかなくなります。さらに、目標がない状態は、高過ぎる目標を立てた時よりも低い数値が出ました。つまり、目標がない状態は、結果に結びつかないのです。

気分を盛り上げるためには、心拍や体温を上げることが必要です。まずウォーミングアップによってある程度心拍数や体温を上げておくことが大切ですが、「からだの部位を軽く叩く」、「大きな声を出す」、「速く短い呼吸をする」、「アップテンポな音楽を聴く」などの方法もあります。チームスポーツであれば、みんなで輪になり大きな声を出して、ハイタッチをして気持ちを盛り上げてから試合会場に向かうことなども有効です。