なすの力
夏の旬野菜ながら一年中流通しているナスは、煮物や炒め物はもちろん、漬物や焼き物など、さまざまな料理に登場するポピュラーな野菜です。
アントシアニンが豊富
ナスには植物に含まれているポリフェノールの一種である、アントシアニンという栄養が豊富に含まれています。
アントシアニンは、4000種類以上あるとされるポリフェノールの中でも代表的な栄養成分のひとつで、ブルーベリーやプルーンなどにも含まれています。
アントシアニンはブルーベリーに多く含まれる栄養というのは知られていますが、ナスのような野菜にも含まれているんですね。
このアントシアニンには、免疫力を高める抗酸化作用とともに、血栓を防いでくれる効果があります。
夏バテ予防に
古くからナスには体を冷やす作用があると言われており、体内の余分な熱をとり火照りを鎮めることから、夏バテや火照りの解消にも役立つと考えられています。「秋なすは嫁に食わすな」の良い方の解説もこの作用に起因するものと考えられており、冷え性の方や妊娠中の方は食べ過ぎ注意と現代でも言われている存在。
栄養的に見てもカリウムの含有量が比較的多く、利尿作用が有りますので体の熱を水分と一緒に放出させる働きがあると考えられます。加えてナスは「コリン」という水溶性ビタミン様物質(リン脂質構成物質)を含んでおり、胃液の分泌促進などによって食欲不振解消に役立つと言われています。栄養補給をサポートすることで夏バテの回復を助ける働きも期待できます。
オススメの調理方法
ナスに含まれる栄養成分「ナスニン」は加熱の有無に関わらず発がん物質に対し80%以上の制御効果があるそうです。
そのため、生でも加熱しても「皮を一緒に食べる」ということが、重要となってきます。生だと「漬け物」、加熱するなら「麻婆茄子」や「煮びたし」などでも皮を一緒に食べることが出来るのでオススメです。
ちなみに、なすを漬け物にする際には、みょうばんや古釘を一緒にいれて漬けると、ナスニンが鉄イオンに反応するため、なす特有のキレイな紫色になるそうです。
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