お腹を壊して下痢になってしまう季節と言えば夏と冬。
冬は寒さが厳しく免疫も下がりやすいため、ノロウイルスを中心にウイルス性の下痢になりやすいですが、夏は夏で食中毒や暑さによる免疫力の低下などがあります。

夏は暑い季節ですが、冷たいもので冷えてしまうことや、繁殖した細菌で食中毒になることなど、いろいろなリスクが潜んでいます。
いったいどのようなものが下痢に関わっているのでしょうか?

夏に下痢になりやすい原因

●食中毒
夏に細菌が増えるのは気温が上がったからだけと思いがちですが、梅雨時期から続くじめじめした環境も影響します。
夏のイベントであるバーベキューをする時は、肉をよく焼くようにしましょう。
また、お刺身などの生ものを長時間放置することも避けてください。
O-157やボツリヌス菌のように毒性を持つ細菌だった場合は命の危険すらあるので、もったいなくても傷んだ食べ物は捨てるようにしてください。

●熱中症
夏と言えば海へ行ったり、山へ行ったり、スポーツに精を出したりとつい頑張ってしまいます。
しかし、夏は私たちの思っている以上に体力を奪っていきます。
熱中症対策を忘れてはいけません。
熱中症の症状としては、めまいやふらつき、吐き気、下痢などがあります。
熱中症にかかった時はそれ以上日光に当たらないよう、日陰で休み、脱水症状にならないようにすることが求められます。
熱中症の下痢は汗によるミネラル排出が原因と考えられます。
体はミネラルの濃度を一定にしたいので、出ていったミネラルに伴って水分も出そうとします。
これが熱中症時の下痢や嘔吐につながるわけです。

●冷房による体の冷え
クーラーの効いた部屋の中は快適ですが、体には見過ごせない刺激が与えられます。
外の熱さとの急激な温度変化に対応できずに自律神経が乱れてしまうことや、単純に寒すぎて体が冷えてしまうことは珍しくありません。
とくに、室内と屋外を出たり入ったりするとその都度急激な温度変化があるので体が混乱してしまいます。
下痢になるだけでなく熱中症の危険もあるのでクーラーの設定温度を下げすぎることや頻繁な出入りには気をつけましょう。
 
●冷たいものの食べ過ぎ
クーラーの付け過ぎがダメな以上、冷たいものの食べ過ぎも胃腸によくありません。
冷たいものといえばアイスクリームやかき氷が思い浮かびますね。
どちらも体温からは限りなく遠いので一気に食べると内臓以外にも刺激が加わります。
特にアイスクリームは下痢になりやすいものでできているので要注意です。
まず甘い糖分は水分を引き寄せるので腸が便の水分量を減らせません。
つぎに、濃厚な脂肪分は消化しづらいので胃腸に負担をかけます。
原料である牛乳に弱い人もいます。
では、アイスクリームやかき氷のようなものを避ければOKなのかというと、実は違います。
食べ物には体を冷やすものがあるのです。
そもそも、野菜は水分がたくさん含まれているので体を冷やしやすいです。
中でもキュウリやレタス、茄子、トマトといった夏に美味しい野菜はみな体温を下げる効果を持っています。
「秋茄子は嫁に食わすな」とは秋口の冷え性対策と言われています。
とくに、下痢の時に気を付けたいのがスイカです。
スイカは冷たくて水分たっぷり。
しかもシトルリンなどの効果で便秘やむくみ対策になります。
これがかえって下痢をしやすくするわけです。

まとめ

これらが夏に下痢を引き起こす代表的な原因です。
なかなか全て守っていると、息苦しいとは思いますので、頭の片隅に下痢の原因をおいておいて、注意する時は注意するようにしておきましょう。

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