わさびの力
刺身、お寿司のお供のわさび。
辛いですよね。
日本の香辛料の中では最も刺激的であるとも言われています。鼻にツンと抜ける刺激がから好き嫌いが分かれるところではあり、特にお子さんには嫌がられる傾向もあるため回転寿などでは“わさび抜き”が標準とされている店舗もありますが、1000年以上も愛されてきた日本の味覚の一つと言えるかもしれません。
抗菌効果
わさびを食べた時に感じる辛味には「アリルイソチオシアネート」という成分が関係しています。
実は、わさびはそのまま食べるとあまり辛く感じず、すりおろすことでアリルイソチオシアネートが揮発し、辛みを感じるようになるんです。
アリルイソチオシアネートには、強い抗菌効果があり、大腸菌O-157や腸炎ビブリオ、カビなどの細菌に強い威力を発揮します。
食欲増進・消化促進
薬味やハーブ・スパイスと呼ばれる食材の多くと同じく、ワサビも食欲を高めたり消化を促すなど胃腸を機能サポートする働きがある言われています。独特のツーンと鼻にくる“アリルからし油”による刺激ある香りから唾液・消化液の分泌を促す働きが、またシニグリンによる辛味も胃への刺激剤となり食欲アップや消化促進をサポートしてくれると考えられています。そのほかワサビにはβ-アミラーゼというデンプンを含む多糖類を加水分解する酵素が含まれていることも、消化吸収を助けているのではないかと言われています。
ワサビは胃の健康維持・病気予防にも効果が期待されています。ただし刺激物であり食べ過ぎるとお腹を壊してしまう場合も有りますので胃腸関係の持病がある方は控え、適量の摂取を心がけましょう。
デトックス効果
ワサビに含まれている6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)には抗酸化・血液凝固抑制の他、肝臓の解毒代謝酵素の働きを良くする作用が見られたという報告もなされています。肝臓は血液中の毒素を濾過し、体内の毒素分解や排出を担っている器官です。6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートは肝臓の解毒代謝酵素のグルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)の活性を高めることで、体の持つデトックス機能向上効果が期待できます。加えて6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートによる抗酸化作用・解毒機能が高まることから、代謝向上にも繋がる可能性も期待されています。消化液の分泌を促す働きから胃腸機能が活発になり脂肪蓄積されにくくなる・殺菌作用と合わせて腸内の悪玉菌減少に一役買ってくれるという説もあるそうです。ワサビには食欲増進作用もありますし、消化促進が肥満予防に繋がるかは微妙なところですが、代謝向上に繋がる可能性は高いと考えられますからダイエットのサポート役として取り入れてみても良いかもしれません。
冷え性・むくみ軽減
ワサビに含まれているアリルイソチオシアネート類の6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)は血液サラサラ効果が期待されている成分であり、また抗酸化をサポートしてくれることから血液循環を良くすることにも繋がると考えられています。スルフィニル(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート)はタマネギと同等の血流改善効果があるという説もあるほど。解毒機能向上(デトックス)からも代謝向上や血流改善をサポートしてくれるため、冷え性軽減や血行不良による肩こり・腰痛などの軽減にも効果が期待されています。
血液循環が良くなることに加え、実際にそれほどの量を食べるものではありませんが100gあたりの含有量で見るとカリウムが多く含まれていることからむくみ対策としても注目されています。ワサビを加えることで塩・醤油などの調味料の利用を少なくすることが出来る=塩分のとり過ぎによるむくみを予防するという側面もありますね。東洋医学・薬膳の考え方でもワサビは体を温める性質がある“温性”に分類されており、冷え性の方や水毒(水分代謝が悪い状態)に適した薬味とされているそうです。
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