
バジルの力
バジルはイタリア料理でよく登場するハーブで、さわやかな香りが特徴です。
パスタやサラダ、ピザ、ソテーといった料理を中心に、香り付けや臭み取りに使われたり、ペースト状にしてソースとして用いられたりと、様々な場面で利用されています。
リラックス効果
バジルは香りが良いことで知られていますが、その香り成分である「リナロール」や「カンファー」、「オイゲノール」などには、リラックス効果があると言われています。
特に、精神的に疲れたときや不安を感じている時の効果が大きく、心のバランスを正常に保ち、気持ちを落ち着かせるには最適なのだとか。そのため、大事な会議の前や、受験前などに向いている香りかもしれません。
収穫したばかりの生のバジルは特に強い香りを放ちますが、乾燥したバジルでも香りを楽しむことができます。
また、バジルの香りがするアロマオイルもあるので、気軽に利用してみると良いかもしれませんね。
胃腸のサポート
バジルは生100gあたり6300μgと非常に多くのβ-カロテンを含んでいます。β-カロテンから体内で変換されたビタミンAは粘膜の保護・修復に関わる存在であり、消化管の粘膜の保護や強化にも利用されます。この働きからバジルはストレスや暴飲暴食でダメージを受けている胃腸の状態を整えると考えられています。
またバジルの香り(芳香成分)にも健胃・消化促進作用があるとされています。食欲を高めたり消化を促すことで胃もたれを防ぐなどの働きがある他、吐き気予防や腹部膨満感(お腹のガスによるハリ感)緩和などにも有効とされています。精神面でのリラックス効果からストレス性の胃痛や腹痛などの緩和にも効果が期待できます。バジルは様々な方面から胃腸の健康維持や強壮に役立ってくれるそうです。
ビタミンKも豊富
バジルには、脂溶性ビタミンの一種であるビタミンKもたっぷり入っています。その含有量は、これもまた食材の中でトップクラスだそうです。
ビタミンKは血液凝固を促す効能があるため、出血した際に止血する効果が期待できます。
また、カルシウムの骨への沈着を促す効能もあり、骨を丈夫にして骨粗鬆症の予防にも役立っています。
ビタミンKはバジルのほかに、モロヘイヤや納豆、あしたばなどの食品に多く含まれています。