いんげん豆の力
いんげん豆は、様々な栄養、様々な効果が期待できる食品です。
どんな効果があるのでしょうか。
疲労回復
いんげん豆は米や小麦などの穀物に不足しているとされる必須アミノ酸のリジンを比較的多く含んでいます。リジンは抗体・ホルモン・酵素などの合成に関わり体組織の修復や成長に必要とされる成分ですし、タンパク質の合成に必要不可欠なアミノ酸でもあります。またブドウ糖や脂肪の代謝を促進することで肉体疲労の回復や集中力アップにも有効とされています。
加えてリジン不足はめまい、貧血、肝機能低下などの症状を起こすとされています。いんげん豆は鉄分などのミネラルも豊富に含んでいますから、リジンと相乗して貧血・めまい・疲労感・ぼんやり感など「パッとしない」状態の改善にも効果が期待出来ます。
便秘予防
いんげん豆はごぼうの約2倍、さつまいもの約3倍と言われるほどに食物繊維が豊富に含まれているため、便秘の解消や老廃物排泄を促し腸内環境を整える効果が期待できます。また便を柔らかくする働きのあるマグネシウム含有量も多いためカチカチで排便が困難という方にも適しています。ただし不溶性食物繊維が多いため水分も合わせてしっかり摂るようにすると良いそうです。
いんげん豆に含まれるでんぷんの一部は茹でる(加熱する)ことによってレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)となり、食物繊維化することにより、茹でた後の食物繊維料が大幅に増加することが分かっています。小豆やひよこ豆も同じような性質を持ち、食物繊維量もかなり多いですが、いんげん豆が一番食物繊維が多いそうです。
美容効果
いんげん豆は抗酸化物質が多く含まれていますので、シミ・シワ・たるみなど肌の老化現象の抑制にも効果が期待出来るそうです。体内・外見(肌など)両方の老化防止に役立ってくれます。また間接的に健康な肌の維持に関わる栄養成分も多く含んでいます。食物繊維は便秘解消・腸内環境が整うことで肌荒れやニキビの改善に繋がりますし、鉄分の補給からは血液不足・血行不良改善による、顔色の悪さやくすみの改善に繋がります。
そのほか、いんげん豆に含まれている必須アミノ酸のリジンはタンパク質の一種であるコラーゲンの生成にも必要となります。また近年は髪の健康を保つ働きがあることが注目され、薄毛・抜け毛の治療にも有効であることが証明されています。
ダイエット効果
豆類でお馴染みの、苦味やえぐみの成分であるサポニンはいんげん豆にも含まれていて、強い抗酸化作用・脂肪の代謝を促進することによる肥満防止効果などが期待されています。インゲン豆自体が豆類の中では脂質の割合が低いということもあり、高血圧・高脂血症・動脈硬化などの予防や改善食としても適していると言われています。
またいんげん豆に含まれているリジンは脂肪燃焼に必要なカルニチンの合成原料でもあり、脂肪燃焼のサポート成分としてもサプリメントなどにも配合されている成分です。そのほか食物繊維による満腹感の維持・便秘解消、カリウムによるむくみ改善などと合わせて肥満予防にも役立ってくれそうです。
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