疲労回復効果

あずきはビタミン類の中でもビタミンB群を多く含む食材です。特に糖質の代謝を促進する働きを持つビタミンB1が100gあたり0.45mgと多く含まれていることから、疲労物質の代謝(分解)促進・蓄積予防による疲労回復効果が期待されています。ビタミンB1の不足は筋肉の痛みや疲労感・だるさ・食欲不振などの原因になり、悪くすると脚気になる危険性もあるので、意識的に摂取したい栄養素と言えます。
加えて小豆は乾燥の場合であれば全体重量の約20%とタンパク質が多く、アミノ酸スコアも82と高めです。タンパク質の代謝に必要なビタミンB6も多く含まれていることから、タンパク質の補給源としても役立つと考えられます。ミネラルなどの含有量も多いので栄養補給源・体作りのサポートにも適しているでしょう。糖質は脳のエネルギーにもなりますから脳疲労の軽減に、またビタミンB1は水溶性で汗とともに失われやすいこと・消化液の分泌を高める働きが期待されていることもあり夏バテ予防にも有効とされています。

便秘解消

あずきは食物繊維が豊富な食材です。その量は豊富とされているさつまいもの6.3倍、ごぼうの3倍にもなります。
食物繊維は炭水化物の一種ですが栄養にはならず、消化吸収をサポートする役割があります。腸内の不要物をからめ取りながら移動し、糖質の吸収を緩やかにするとともに血糖値の急な上昇を抑えるため、生活習慣病の予防や大腸がんを防ぐ効能があります。
そして、食物繊維は腹持ちをよくするため食べ過ぎを防いでダイエットにも役立ちます。その他、腸を刺激して便秘を解消する効能もありますが、あずきにはラフィノースやスタキオースといったオリゴ糖も含むため、よりお腹の調子を整える効能が高いです。
ただ、あずきは不溶性食物繊維のほうが多く含まれるため、摂りすぎるとかえって便秘やお腹が張る原因になります。水分も一緒にしっかりと摂るようにしましょう。

メタボ予防

あずきに含まれるポリフェノールには、アントシアニン、カテキン、ルチン、ケルセチンなどが含まれています。
あずきのポリフェノールは外皮に多く含まれます。強い抗酸化作用がある栄養なので、アンチエイジングの効能が期待できます。悪玉コレステロールの増加を抑制し、高血圧、動脈硬化といった生活習慣病の予防にも効果的です。
また、食事で摂取した糖や脂質の分解・吸収を抑えるととに血糖値の上昇を緩やかにするため、血中の中性脂肪値を低下させ体脂肪の蓄積を防ぐ効能もあります。その結果、体重を減らしたりメタボ予防に効果的とされています。

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