宇都宮も浜松も餃子のルーツはもちろん中国!

以前は宇都宮と浜松で激しい餃子の闘いがありましたが、いまは少し落ち着いてきた感がありますね。私としてはどちらも美味しいので、どちらにも切磋琢磨して、今後も美味しい餃子が食べられることを期待しています!

ところで「餃子」といえば、中国料理で、焼き餃子をイメージする方が多いと思いますが、実は中国では本来、水餃子や茹で餃子の方が一般的なんです。日本では焼くスタイルがメインになり独自に進化したもの捉えられているようですね。

とはいえ、ルーツは中国。それが日本の宇都宮や浜松の名物として有名になったのは、戦後、中国から帰ってきた日本人が、商売のために中国で覚えた餃子を作って売ったのが始まりだそうです

戦後の食糧難だったので、材料とする具材は手軽に手に入るその土地の食材が中心として使われたため、それぞれの土地に合った食材が使われ、それが特色となったようです。

宇都宮餃子!!

「宇都宮餃子」の特徴は、野菜が多く使われていることで、その野菜の中心が「白菜」です。餃子というとキャベツやニラを使いそうですが、実は中国の餃子は白菜中心で、それに忠実なのが宇都宮の餃子なんですね。

また肉よりも野菜が多めなのが特徴で、餃子の肉は味付けのためのもので、肉はわき役という考え方のようです。味の特徴としては、白菜が多く使われているため、比較的さっぱりした味になってます。

浜松餃子!!

「浜松餃子」の特徴は、肉の比率が多めで、使われている野菜はキャベツと玉ねぎが中心。肉の味と玉ねぎの甘さが感じられる餃子です。

「浜松餃子」の特徴的な部分として、茹でたもやしが付け合わせでついてきます。肉の比率が多いため、さっぱりと食べるためにもやしが添えられているそうです。盛り方も円形に並べて焼いた餃子の真ん中に、もやしをドンと盛るというのが一般的のようですね。

肉が多めとはいえ、玉ねぎの甘さを感じるので、しつこさは感じず、シャキシャキとしたもやしがアクセントとなって、飽きずに餃子を食べることができいくらでも食べられる印象です。

そして第三勢力も?!

実はすでに第三勢力を狙っている餃子もあるようですね。宇都宮と浜松の二つの街に続くのでしょうか?

まずは福岡県北九州市の「八幡餃子」!意外にも歴史は古く、八幡製鉄所に多くの労働者が集まった際に、手軽でかつ栄養がある食品として人気だったそうです。具材にはニンニクを入れたり、最近では蒸す際に水ではなく九州名物の豚骨ラーメンの豚骨スープを使うお店もあるようですね。

他にも、福島市のあっさりとした「円盤餃子」や、三重県津市では、「津ぎょうざ」という揚げ餃子が知名度を上げているそうです。今後、どういった餃子が出てくるか楽しみですね。

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