夏はうなぎ!今年の土用の丑の日はいつ?

6月に入りましたが、暑かったり肌寒かったりと天候は不安定なところが多いようですね。とはいえ、暑い夏がどんどん近づいてきているのは間違いありません。
この季節になると夏バテが心配になります。そんな夏バテ予防にこそ、うなぎ!!美味しいうなぎを食べて、今年の夏も元気に乗り切りましょう。
ちなみに2016年、今年の土用の丑の日は7月30日の土曜日です。今から待ちきれません。

ところで、私も大好きなうなぎですが、うなぎは本当に夏バテ予防によいのでしょうか?そもそも土用の丑の日って一体、、、?

土用の丑の日って?うなぎを食べるのは何故?

まず“土用”とは季節の変化の目安とする日の一つで、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を指すそうです。その期間中で十二支の“丑”にあたる日が『土用の丑』と呼ばれます。

このため、年に4回もある土用の期間の丑の日は1年に何日もあるのです。ちなみに今年の土用の丑の日は1月20日(水)、2月1日(月)、4月25日(月)、7月30日(土)、10月22日(土)、11月3日(木)で、うなぎを食べるとされる“夏の土用”は立秋前の期間の丑の日である7月30日(土)になるそうです。

この土用の丑の日にうなぎを食べるという風習は、江戸時代、うなぎが売れないで困っているうなぎ屋のために、幕末の学者である平賀源内の発案で生まれたというのは、諸説ある中でも一番有名なものと言えます。

『丑の日にちなんで、“う”から始まる食べ物を食べると夏負けしない』という、当時の風習に倣い、平賀源内がうなぎ屋に『本日、丑の日』という張り紙をさせたことでうなぎ屋は大繁盛!!この平賀源内の販売戦略を、他のうなぎ屋もこぞって真似したことで『土用の丑の日はうなぎ』という風習が定着したのです。

夏バテ予防に効果的!!うなぎの栄養の秘密!

夏は汗と一緒にミネラル成分が体外に排出されやすい時期であり、ビタミンB1が不足しがちになります。ビタミンB1が不足すると血中の乳酸が増え、夏バテの原因(疲労)になると言われています。加えて暑さによる食欲不振や、冷たいものの取り過ぎで食事のバランスが崩れやすくなる恐れもあります。

そのため、夏バテ対策には栄養素をバランスよく摂ることが大事ですが、うなぎにはビタミンA、B1、B2、E、D、ミネラル、カルシウム、鉄分、亜鉛、脂質、コラーゲンなど栄養素が豊富です。

うなぎは身体にとって大切なビタミン類やミネラル成分、しかも美容に大切なコラーゲンまで含んでいる栄養満点な優れた食材です。ただ栄養満点と言っても重要なビタミンCが含まれていません。なので、ビタミンCを含む食品も一緒に取り入れると健康にも美容にもより良いと言えるでしょう。

うなぎの旬は夏じゃない?!そしてうなぎは絶滅危惧種?!

夏にはうなぎ!!とここまで謳ってきましたが、実はうなぎの旬は夏ではありません。
なんと旬は冬になるそうです。では何故、夏というイメージがあるかというと、前述の平賀源内の発案からですが、うなぎが売れなかった理由がまさしく旬ではなかったためです。夏場のうなぎは味が落ち脂っこいそうです。それが平賀源内の巧みな販売戦略により、現代でも「土用の丑の日はうなぎ」という風習として根付いているのはすごいことですね。

ところで、うなぎの旬が冬と言うのは、あくまでも天然うなぎの話で、最近出回っているものは養殖が多く、一年中変わらず美味しくいただけるそうです。むしろ、土用の丑の日に合わせて育てたりするので、旬は夏ごろと言ってもいいかもしれません。

とはいえ、養殖と言うとなんだか味気なく感じてしまうものです。しかし、残念ながら天然うなぎの漁獲量は年々減少しているそうで、その代表でもある二ホンウナギは絶滅危惧種にも指定されているそうです。絶滅の危機を乗り越えて欲しいと思いつつ、これからも美味しいうなぎが食べたい、、、というのが本音である人間ってホント罪深き生き物ですね。

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