天気の悪い日、特に朝からじっとり雨が降っていたりすると、何となく気持ちが落ち込むという方は多いと思います。それどころか、体調まで優れず、関節に痛みを感じる……ということも。このような、雨の日に関節や古傷が痛む症状を「天気痛」と呼び、その症状やメカニズムについていろいろな研究がなされています。

“天気痛”の原因

雨の日には交感神経(活動的になる方に働く)と副交感神経(休む方に働く)と呼ばれる二つの自律神経のうち、副交感神経の働きが優位になります。そのため日中でも眠たかったり、気だるかったりします。

いっぽう、気圧の影響で体内には「ヒスタミン」という神経伝達物質が増えます。「ヒスタミン」は体にさまざまな影響を及ぼしますが、大きな作用として交感神経を刺激する、というものがあります。交感神経は筋肉や関節では血管を収縮させて身体活動に備えるので、気圧の低い場所では血行が悪くなり痛みが出やすくなるのです。

また、ヒスタミンに交感神経が刺激されることで、痛みそのものを感じやすくなってしまうとも言われています。このように雨の日は、副交感神経が優位になりやすい上に、ヒスタミンの作用で交感神経まで刺激されてしまうのです。
つまり、自律神経が乱れる、ということ。それにより、体はだるいのに、筋肉や関節の血管がギュッとしまってしまい、関節などの痛みも発生しやすくなってしまうのです。逆に、気圧が下がることで脳の血管は拡張するため、頭の一部がズキズキする片頭痛などが起こりやすくなります。

“天気痛”の対処法

対策としては、どんな病気の場合もそうですが、きちんと睡眠を取って自律神経のバランスを日ごろから整えておくことが効果的です。また、適度な運動によって筋肉量を保ち、血流を良くしておくことも大切ですね。雨の日は必ず一定のところが痛くなる、という方は、前もって痛み止めを服用したり、湿布を貼っておくというのも有効な方法ですよ。

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