男性に限らず、女性でも知らないうちに起こっている「いびき」。自分では気づかず、誰かに指摘され初めて気づく方がほとんどでしょう。まして女性なら、誰かに相談するのも恥ずかしいと悩んでしまうかもしれません。いびきをかきやすい状況を理解し、自分でもできる対処法をご紹介します。

いびきの原因

風邪・飲酒・疲労などの一時的なもの

いずれの場合も気道が狭くなり、取り込む空気量が減って口呼吸をしやすい状態になっています。ただこれらの一時的ないびきの場合は、それぞれの原因を取り除けば解消できるので健康面での心配はありません。

肥満によるもの

喉の周囲に脂肪がついて圧迫され、呼吸しづらい状態を作ってしまいます。見えない部分にも脂肪はついているのです

花粉症やアレルギー性鼻炎

炎症により鼻部分の気道が狭くなり、鼻がつまってしまいます。そのため口呼吸になりやすく、いびきの原因に。

このように、いびきは様々な原因 から引き起こされるのです。また、男女ともにいびきの原因は同じですが、その要因が少し違っているようです。

いびきをかくのは顎が小さい方が多いという傾向にあるようですが、特に女性はこの割合がおおいようです。さらに40~50代を過ぎると、女性ホルモンが減少するために、のどの状態が変化することがあります。たとえば、舌を支える筋肉が落ちたり、加齢によって気道の筋肉が衰えるのです。そのため昔はいびきをかいてなかったのに、最近いびきをかくようになったという中年女性もいます。

病気の危険信号になる場合も!

慢性的ないびきや家族に迷惑をかけるほどの騒音になるときは、放置してはいけません。体のどこかがトラブルを抱えている可能性もありますので、早めの受診が必要です。

病気が原因で起こるいびきの中で特に注意したいのは「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」。睡眠中に呼吸が止まったり、止まりかけている状態が何度も繰り返される病気です。眠りが浅くなるため、日中にひどい眠気や疲労感を感じたり、集中力や記憶力が低下してしまいます。心疾患や高血圧などの合併症を起こすケースもあります。

そのほか、鼻が曲がって鼻呼吸に悪影響を起こす「鼻中隔彎曲症」、鼻の粘膜が炎症を起こす「肥厚性鼻炎」、鼻の粘膜がポリープ状になる「鼻茸症(鼻ポリープ)」、急性扁桃炎を繰り返す「習慣性扁桃炎」など、無呼吸にならないいびきでも病気が隠されている場合があります。

最後に

いびきは周囲に迷惑をかけるだけでなく、睡眠の質を下げてしまうものです。そのため、眠っても疲れが残ったり、頭がボーッとしてしまったり、肌荒れにも影響があります。いびきによる睡眠不足で健康や生活に支障をきたす前に、できることから改善していきましょう。

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