完全栄養食品「卵」

日本人にとって身近な食材の一つである「卵」は、ヒヨコが一羽育つのに必要な栄養素がすべて詰まっており、完全栄養食品といわれるほど栄養価の高い食材です。しかし、コレステロールが高く1日1個以上食べると体に悪いという話も聞きますが、実際どうなんでしょう?

「卵」は、食物繊維・ビタミンC以外の栄養素をすべて含んでいるため完全栄養食品と呼ばれ、その中でも、アミノ酸、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれているのが特徴です。その良質なたんぱく質源として注目されているのは、人間の体内で合成できない8つの必須アミノ酸をバランスよく含んでいることに由来します。また、鉄分・カルシウムなどのミネラル、ビタミンA・B2・B12・Dなどのビタミン類も豊富で、卵黄に多くの栄養が含まれています。

卵を加熱すると、ビタミンB群などがやや減少するものの、基本的に栄養価の大きな変化は見られません。玉子焼きにして食べるだけで、体が必要としている栄養を摂取できる優秀な食材なんです。

老化防止・脳の活性化などにも!

栄養価が高いだけではなく、健康にとってよい効能がたくさんあることでも注目されている「卵」。まず、卵白に含まれるリゾチームという酵素は殺菌作用があり、風邪薬にも使用されている成分です。また、メチオニンという必須アミノ酸は、活性酸素を抑えて老化を防止したり、デトックス作用などの効果があることで知られています。

「卵」の成分で注目したいのが、人間の細胞膜の主成分でもあるレシチンというリン脂質の中に含まれる物質コリンです。コリンには、脳の活性化、中性脂肪やコレステロール量の調節、血圧低下、新陳代謝促進などさまざまな効能があり、アルツハイマーや生活習慣病の予防などの効果が期待できるそうです。

1日何個まで食べても大丈夫?

コレステロール値が高いことから、1日1個までしか食べてはいけないとよく聞きますが、実際は、健康な人であれば1日に2~3個食べても大丈夫だそうです。ただ食事制限が必要な人は医師の指示に従った方がよいそうです。
また「卵」は常温(冷暗所)での保存が可能です。卵に書かれている賞味期限は常温保存した場合に生食しても問題ないとされる期限で2週間ほど。冷蔵庫で保存した場合は細菌の増殖が抑えられるため、1~2か月程度の長期保存も可能です。また、卵を保存する際は丸い方を上にしましょう。出来れば一日1個は摂りいれたい食材ですよね。

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