「ヘンプシード」とは

「ヘンプシード」は、麻の実のことで、聞いたことないという方は多いかもしれませんが、実は七味唐辛子にも入っている比較的大きな実がヘンプシードなんです。日本では縄文時代から世界の各地の文明圏で1万年も前から利用されてきた食べ物で、栄養価が高いだけでなく、ヘンプシードが採れるヘンプ(大麻)が農薬や肥料を必要としないため、安全への評価も高く、欧米ではチアシードに続くスーパーフードとして注目されています。

「ヘンプ」って大麻なの?!!

ヘンプシードは麻の実を乾燥させて、細かく砕いた食べ物です。ヘンプというのが、英語では「麻」という意味で、日本では大麻がもっとも有名です。「大麻=麻薬?!」と驚かれるかもしれませんが、麻薬としての作用を持つのは、麻の葉や穂の部分だけで、麻の実にそういった作用はありません。もちろん、法的に規制されることもありません。七味唐辛子の中に入っているわけですしね。

ヘンプシードの特徴と効果!

必須脂肪酸の含有量が植物油の中で最多!

ヘンプシードから作られるヘンプオイルは、人間の身体に必要な必須脂肪酸が、約80%含まれています。これは植物油の中で最多の含有量となるそうです。

必須脂肪酸の、リノール酸を含むオメガ6と、α-リノレン酸を含むオメガ3の割合が、ヘンプオイルは3:1と完璧の割合ようです。ちなみにリノレン酸とは、頭が良くなるといわれているDHAやEPAの元となる脂肪酸のことです。αリノレン酸は、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞を予防する働きがあるだけでなく、老化やアレルギー症状の出現、うつによる症状を軽減する作用があるそうです。

9種類の必須アミノ酸が全て含まれている!

人間の体をつくる20種類のアミノ酸の中で、体内で合成できないと言われる9種類のアミノ酸である「必須アミノ酸」を、ヘンプシードは全て含んでいます。
必須アミノ酸の種類は、ロイシン・イソロイシン・バリン・メチオニン・スレオニン・トリプトファン・フェニルアラニン・リジン・ヒシツジンで、これらは、筋肉の増強、疲労回復、うつ症状改善など他にも、様々な身体の機能を調整する効果があります。

抗酸化ビタミンと豊富なミネラル、食物繊維が豊富!

ヘンプシードには必須脂肪酸・必須アミノ酸以外にも、抗酸化のビタミンといわれるA・E・Cが豊富に含んでいます。これら3つのビタミンは抗酸化以外に、ビタミンAは主に皮膚や粘膜の強化、ビタミンCはコラーゲンも生成や疲労回復に欠かせず、ビタミンEは動脈硬化の防止やホルモンバランスを調整する効果があります。

身体を構成したり、生理機能を調整するミネラルや、現代人が不足しがちな、便秘予防で身体の中のお掃除をしてくれる食物繊維など、注目すべき物質がたくさん含まれているのがヘンプシードなんです。

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