今年も前半戦が終了し、まずは前半戦の総締めくくりとなるオールスター戦「宝塚記念」の時期がやってきました。テレビのCMなどにも放映されているほど、競馬をあまりやらない人たちでも注目しているこのレース。6月4日まで行われていた宝塚記念のファン投票も開票され、昨年に引き続き、北島三郎さんがオーナーのキタサンブラックが、2年連続のファン投票1位となりました。予想どうり、2位に入ったのは昨年末に行われキタサンブラックを差して優勝したサトノダイヤモンド。しかし、サトノダイヤモンドは秋の海外G1レースに向けて調整に入るため、今年の宝塚記念は回避が決定。少し残念な気はしますが、大阪杯以来の直接対決は年末に期待しましょう。
さて、以下が今年の宝塚記念に出走するメンバーになります。

キタサンブラック
クラリティシチー
ゴールドアクター
サトノクラウン
シャケトラ
シュヴァルグラン
スピリッツミノル
ヒットザターゲット
ミッキークイーン
ミッキーロケット
レインボーライン

以上、11頭の出走馬となります。

フルゲート18頭なのに・・・盛り上がりに欠ける理由とは?

「えっ?たったの11頭?」と思われた方、私も同感です。フルゲートは18頭。しかし今年の宝塚記念は回避馬が多く盛り上がりに欠けています。キタサンブラックにサトノクラウンがいるので、ある程度保たれる実力ですが、11頭中、G1レースを制したのは、キタサンブラック、サトノクラウン、ゴールドアクター、ミッキークイーンの4頭のみ。ただ1年以内にG1レースを制しているのはキタサンブラックとサトノクラウンのみ。更に11頭中、クラリティシチーとスピリッツミノルに関していえば、重賞レースで勝利すらしていない戦績です。
事実上、9頭の戦いと考えてもおかしくないレベル差も浮上してきた感じでもあります。
こんかで58回を数える宝塚記念ですが、過去30年でフルゲート18頭となったのは2度しかないようです。それに比べて、同じグランプリレースの有馬記念はフルゲート16頭ですが、ここ5年連続でフルゲートと盛り上がっています。
ファン投票の総投票数も昨年の有馬記念154万3464票に対し今年の宝塚記念は110万6746票とファンの注目度からいっても年末の有馬記念のほうに集まっています。

回避する理由として1番の要因は?

宝塚記念もグランプリレースというだけに、競馬ファンのみならず注目度は高いレースのはず。賞金額も他の重賞レースに比べれば多いわけですから、単純に発走すればいいのに!と思ってしまいます。ただ、回避をする馬が多い理由は「開催時期」になります。
6月25日の宝塚市といえば梅雨真っ盛りの時期。過去のレースをみても良馬場で開催できたレースは指折り数えるほどしかなく、「宝塚記念=道悪」といったイメージすらあります。
また徐々に気温が上昇する時期で、ヘタしたら夏日の開催もありうるレース。秋のG1目指している重賞馬にとって、ここでレースをするのは非常にリスキーであることから回避し、逆に札幌競馬場で行われる札幌記念で秋のG1に標準を合わせる傾向にあります。リアルスティール、ヤマカツエース、ステファノスあたりも宝塚記念を回避し札幌記念へ。
しかし、回避馬続出の中、やはりグランプリレースに恥じない馬が出走予定です。
昨年は、キタサンブラックとドゥラメンテの一騎打ちかと予想されていた中、女王マリアライトが嘲笑うかのように差し勝っています。
今年はどんな結末を迎えるのでしょうか?楽しみです。

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