緑茶といえば、急須に茶葉を入れて、熱いお湯を入れて作るのが一般的ですが、
夏になるとなかなか熱い緑茶は飲まなくなりますね。
冷たい緑茶にしても、熱いお湯で作ったのを冷やしてるのが一般的ですが、
緑茶をお湯でなく、水で作ると、お湯で作った時と、味や効能が変わってくるんです。

味の違い

お湯で入れるとお茶からはテアニン(緑茶独特の旨みをもたらすアミノ酸)とカテキン(苦味・渋みの素)が出るんですが、氷水で水出しするとカテキンはほとんど出ず、テアニンだけが出てきます。
つまり氷水出しするとカテキンの苦みがないため うま味をより強く感じられるというわけです。

でも緑茶というとカテキンが入っているからこそ身体にいい効果が得られるんですよね~。
では、氷水出し緑茶には健康効果は期待できないのでしょうか。

効果の違い

水出し緑茶にはカテキンが出ないというのはお伝えしました。
しかし、その代わりに水出し緑茶には新健康成分であるエピガロカテキンという成分が含まれているんです。
実はこの成分が体の中でとんでもない力を発揮するんです!

そのすごい力とは免疫細胞を活性化してくれるというもの。
培養されたヒトの細胞にエピガロカテキンを加える実験をしてみるとマクロファージ(白血球の一種で免疫細胞)の動きが活発になり、どんどん身体の中の異物を病原体と見なして食べてくれました。

エピガロカテキンを摂取することで免疫細胞が元気になることで実際の人間の体でも免疫力が高まる事が実験で確かめられつつあるそうですよ。
氷水出し緑茶で健康に免疫力を高められるなんて、とってもいいですね!

ちなみに お湯で入れた緑茶にもエピガロカテキンはいるんですがカテキンがエピガロカテキンの働きを抑えてしまうため、お湯出し緑茶ではエピガロカテキンの効果は得られません。

なので、カテキンとエピガロカテキン両方の健康効果を得たい場合は、氷水出しをして飲み終わった急須にお湯を注いで今度はカテキンを取り込むため、お茶を飲むとダブルの効果が得られます。

カフェインが少ない

緑茶といえばカフェインが入っているため、妊婦さんやお子様に飲ませるのは、少し躊躇するという方も多いのではないでしょうか。

しかし、水出し緑茶はカフェインがほとんどないので、小さなお子さんや妊婦さん。そして就寝前でも気にすることなく飲むことが出来ますので、夏の暑い夜にはオススメですね。

これから夏も本格的にやってきますね。
水分補給も大切な時期なので、その一つに水出し緑茶を試してみてみ良いのではないでしょうか。

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