「風疹」が働く世代の男性に流行している!!

今年は、風疹感染者が首都圏中心に急拡大しているそうで、このうち9割が働く世代である30代から50代の男性なんだそうです。この世代の方は、女性が妊娠している場合に胎児に影響がある可能性があるため、予防接種を受けているのに対して、男性は集団接種をしていないからなんだそうです。

「風疹」とは

「風疹」は感染力をもった急性ウイルス性感染症です。一般的に、風疹ウイルスへの感染は、子どもや大人に軽い発熱や発疹を起こすだけですが、妊娠中の女性、特に妊娠初期での感染となると、流産や胎児の死亡、死産、新生児の先天性障害などが引き起こされる恐ろしい感染症です。

「風疹」は、感染者がくしゃみや咳をしたときに出す飛沫によって感染します。子どもでは、この疾患は症状が軽く、発疹、発熱(39度未満)、嘔気、軽い結膜炎などを起こすだけで、通常は、顔、首回りから始まり、体幹へと下がり、1-3日で治まるそうです。大人での感染は女性に多く、通常、3~10日続く関節炎や関節痛を起こします。感染すると、ウイルスが5~7日程で全身に広がるそうです。妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると、90%の確率で胎児は死亡するとされています。これは、先天性風疹症候群として知られ、流産、死産、重度の出生異常を起こすもので、先天性風疹症候群を伴った新生児は1年以上もウイルスを排出し続けることがあるそうです。

「風疹」を予防するには、、、

「風疹」のウイルスの感染力は、インフルエンザの2~4倍と言われ、感染力が強いことなどから、予防接種を受けることが最も重要な予防方法になります。予防接種を受ける必要があるのは、「風疹にかかったことがない」かつ「風疹の予防接種を受けたことがない」方です。過去に風疹にかかったことがあると考えられている人の中には、実際にかかったのは「麻しん(はしか)」などの別の病気で、風しんの免疫がない人も少なくないようです。

また、予防接種を受けるのは子どもの頃のことであるため、記憶だけに頼らず、母子健康手帳などで「記録」を確認しましょう。さらに、予防接種は1回の接種で95%の方が免疫を獲得しますが、2回の接種を行うことで99%以上の予防効果が期待され、より確実な予防が可能となるそうです。

「風疹」にかかったかどうかや、予防接種を受けたことがあるか曖昧な場合は、風しんの予防対策を検討しましょう。予防接種を受けることが確実な予防方法ですが、抗体検査を受けて、風疹の免疫があるかどうかを調べることも可能です。抗体検査の結果については、検査を実施した医療機関の医師と相談の上で、予防接種を受けるかどうかを検討すると良いでしょう。

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