1、当たる人には理由があった!?

お食事中でしたら申し訳ありませんが、下水で処理しきれずに流れてしまった「ノロウイルス感染者の嘔吐物や便など」が、やがて海にたどり着きますよね。
牡蠣は、海水に含まれる成分やプランクトンを食べるときに、海水にわずかに残ったウイルスや細菌までも取り込んでしまいます。これが牡蠣の中に溜まっていくんですよ。ノロウイルスは牡蠣の中では増殖しませんが、人の体内に入ると感染力を発揮し、影響をおよぼしてしまいます。

じつはノロウィルスには血液型で、感染しやすい型と感染しにくい型があるそうです。
おもしろいことに、数あるノロウィルスでもある型は血液型がA型の人には感染しやすいが、B型の人にはまったく感染しない。またはある型はO型の人には感染しないということが分かってきました。このことから同じ牡蠣を食べてもあたる人とあたらない人がいるという謎の要因です。

2、カキを食べて当たる人と、当たらない人がいるのは何故?

①面白いことに数あるノロウイルスのなかで、ある型は血液型がA型の人には感染しやすいが、B型の人にはまったく感染しない。又、ある型はO型の人には感染しないということが解ってきましたそうです。
これらが同じカキを食べてもアタル人としない人の一要因です。
ちなみに、私はB型ですので大丈夫そうです。

②人はウイルスに感染すると免疫が働き、体の中で抗体が作られます。感染したウイルスはその抗体などの働きにより生体から排除され、病気が治ります。その「あるウイルスに感染した」 という記憶は、病気が治っても免疫細胞の中に維持され、再び同じ病原体が感染した場合、速やかに免疫が働き、ウイルスがすばやく排除されるため、症状が軽くすんだり、無症状のまま経過します。ノロウイルス感染においても同じように考えられます。ノロウイルスはカキ等の食品を介して感染する一方、特に小児を中心に冬季に感染性胃腸炎として患者の便や吐物などを介してヒトからヒトに感染を起こします。

すなわち、私たちの多くは子供の時、幾つかのタイプのノロウイルスの感染を受けており、大人になる頃にはほぼ100%の人がどれかのノロウイルスに対する免疫を持っているそうです。
そのため、カキの摂取により、体に免疫のあるノロウイルスが新たに感染しても、症状が出ないか、軽症で経過する可能性があることになりますね。
これも発症する人としない人が起こりうる2つめの要因です。 
一度抗体が出来ても別種に感染する可能性があるので一度当たったからといって二度と当たらないとは限りません。


③私は何を食べてもアタラナイという人も居ますよね。
こんな方は胃酸が強く殺菌してしまうそうです。
体調不良などで免疫力が弱っていると、胃酸が薄まり殺菌されず胃を通過し、腸に入ります。
常在細菌が排除しようと戦ったり、腸も免疫作用で排除しようとします。 

分かりやすく言えば、
・胃酸が強い
・免疫力が高い
・常在細菌が強い
などがあれば食中毒になりにくいみたいです。
しかし、これも個人差が起こりうる要因です。

④たとえば100個の牡蠣を検査しても、少数しかウイルスが発見されないこともあります。
確率の問題ですから、ウイルス感染が無いと思っていても中には居る可能性があり、これを体調不良等の方が食したら当たる可能性も十分にありますね。

検査を受けて出荷されてきた国産の生牡蠣1箱を開けてお客様に提供しても当たる人とそうでない人が居るのです。
生牡蠣は個人差で当たる可能性のある食と認識しましょうね。
火をいれても起こる牡蠣アレルギーもあります。苦手な方は食べない方が良いですね。

3、最後に

いかがでしたでしょうか。
生でも、火を通しても美味しい牡蠣。
当たりやすい人には理由があったのですね。

でも、ちゃんと注意すべきポイントを押さえていれば、発症はグッと抑えらえるのです。
なるべく鮮度の良い物を食べましょう。

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こんにちわ。
クエン酸と、テニス大好き少年です。プレーするのも、観戦するのも大好きです。
得意なのはフォアストロークです。アプローチから相手を追い込み、ボレーで決めるのが
基本的なスタイルです。苦手なのはバックです。弱点を隠し、なるべくフォアに回り込んで打つ癖で、弱点が余計に目立つようになりました。
これからも、弱点から逃げずにバックを克服していきます。

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