日本シリーズ進出ならず!熱き星たちのシーズンが終了!

2016年セリーグのCSファイナルステージは25年ぶりのリーグ優勝に輝いた広島カープと、CSファーストステージでリーグ2位の巨人を死闘の末に降したベイスターズとの闘い。

リーグ1位のアドバンテージで1勝を得ているカープは第1戦、第2戦と横浜に完封勝利して一気に王手をかけました。続く第3戦は横浜・井納投手の好投により、意地をみせましたが、第4戦は乱打戦を制した広島が勝利し、遂に広島カープが25年ぶりの日本シリーズ進出を決めました。これによりベイスターズの今シーズンの闘いが終了しました。

勝利のために!怪我をも凌駕する選手たちの気迫!!

初のCS進出を決めたベイスターズ。シーズンやCSファーストステージでも多くのヒーローが生まれましたが、ファイナルステージではこの二人の活躍にファンは心を揺さぶられました。まずはCSファーストステージ第3戦で死球を受け、左手薬指を骨折しながらもファイナルステージに強行出場し、攻守にわたる活躍でチームを引っ張った梶谷隆幸選手です。特にファイナル第3戦、8回裏の広島の2死満塁の好機に、広島・新井選手の打球を決死のダイビングキャッチ。痛みに顔を歪め、しばらく立ち上がれなかったものの、決してボールを離さなかった勝利への執念には横浜ファンのみならず、広島ファンも拍手を送っていました。

またその際に登板していた須田幸太投手も、肉離れにより戦線を離脱していて、この日に登録されたばかり。須田投手は今シーズン、チーム最多の62試合に登板し、防御率2.68と中継ぎの柱として活躍も、9月24日の巨人との最終戦で左ふともも裏の肉離れにより登録抹消され、CS出場は絶望的と言われていました。それが第3戦でまさかの復活登板。8回2死満塁でバッターは4番・新井選手という、この試合最大の山場でマウンドにあがりました。一発がでれば逆転を許す場面を、先述の梶谷選手のファインプレーにより、右邪飛に抑え、勝利を決定づけました。

二人の出場に対しては、来季への影響や今後の選手生命のこともあり、賛否両論ありましたが、それだけ日本シリーズ出場にかけていたものと思います。両選手にはゆっくり静養していただいて、来季の完全復活を期待したいと思います。

屈辱をバネに!チームの軸を担う選手たちが得た貴重な経験!!

このCSで一番悔しい思いをしたのはルーキーの今永昇太投手かもしれません。第4戦の先発マウンドに上がり、初回にまさかの6失点で今季最短の1回降板した今永投手。対広島の防御率1.65は今季20試合以上登板している先発投手陣の中ではリーグトップで、プロ初勝利を含む3勝(1敗)が広島戦。それが広島の強力打線につかまったことは両チームにとって想定外であったと思います。

そして、レギュラーシーズンで本塁打と打点の2冠に輝いた筒香嘉智選手もCSファイナルでは4試合で1安打と広島投手陣に完全に抑え込まれてしまいました。勝負が決まった第4戦の最後のバッターはまさに筒香選手で、9回2死1塁で一発出れば逆転の場面で空振り三振で最後の打者となりました。ただ、今永投手も筒香選手も今後の横浜を支える選手です。この屈辱をバネに来シーズンは更に光輝いてくれることでしょう。

ベイスターズの終戦!そして来シーズンへの闘いが始まる!!

11年ぶりのAクラス、球団初のCS進出と熱い闘いを見せてくれた横浜ベイスターズ。今シーズンは終了しましたが、来季シーズンへの闘いは既に始まっています。10月16日にはプロ野球ドラフト会議があり、フロントの戦略も気になるところ。そんな中、ベイスターズで一番気になることは今季チーム最多勝の山口俊投手の去就です。今オフにフリーエージェント(FA)権を行使することが分かりました。エース山口投手との交渉は球団の最重要課題と言ってもいいでしょう。シーズンが終了してもまだまだ熱いベイスターズ。来季の活躍に期待したいです。

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