貴重なアンダースロー
日本で馴染みのある「アンダースロー」という呼称は和製英語なので、「サブマリン」と呼ぶのが一般的です。
アンダースロー
野球のピッチャーの投げ方の1つですね。
中々観ることも少なくなってきましたね。
プロ野球の世界でもアンダースローは貴重な位置付けですね。
今回はそんなアンダースローについて紹介したいと思います。
アンダースロー
「アンダースロー」とは、身体を深く沈ませて腕が地面に近い状態でボールをリリースする投球フォームです。腕を真上から振り下ろす「オーバースロー」という一般的な投げ方に対して、アンダースローは腕を下からすくい上げるようにして投げます。
投手がボールをリリースする際に身体が沈むこと、またはボールが下から上に上がってくることから、潜水艦になぞられて「サブマリン投法」とも呼ばれます。
日本で馴染みのある「アンダースロー」という呼称は和製英語なので、「サブマリン」と呼ぶのが一般的です。
現在、アンダースローで投げる投手は非常に少なく、プロ野球選手の中では1%以下だといいます。ですが、初期の野球ではアンダースローしか認められていなかったそうです。ちなみにメジャーvs早稲田大学の試合で始球式を務めた大隈重信はアンダースローで投げたそうです。
1970年代にスピードガンが導入され始めると球速が注目されるようになり、球速が出にくいアンダースロー投法を採用する投手が減少しました。
アンダースローの平均球速は120km/h前半なので、球速を重視する投手には不向きということが分かりますね。
出典:YouTube
メリット
・他の投法と比べてボールの軌道が大きく違う
▷「浮き上がりながら曲がる」軌道を描く
・球速が遅くても通用する
・フォームの強弱やボールの緩急で、
打者のタイミングをずらすことができる
・アンダースロー投手は圧倒的に数が少なく、
打ち返す練習をすることが難しい
・ボールの出所がわかりにくい
▷リリースする直前まで身体でボールを隠すことが可能だから
・肘や肩への負担が減る
▷全身を使わないと投げられないため、肩や肘に疲労が集中しない
デメリット
スピードのある速球を投げることは難しい
・膝や下半身に負担がかかる
▷股関節や膝関節をうまく使えず、胴体を極端に曲げるフォームの場合
・投球動作に時間がかかるため
クイックモーションが難しく、盗塁を仕掛けられやすい
・フォークボールを投げることが難しい
▷落ちる球はシンカー等で代替可能
・左バッターはアンダースローを打ちやすい
▷投げる位置と球筋が見やすいため
右のアンダースローの場合、左打者の方が有利
・スローカーブ系・フォーク系の変化球の変化が小さい
▷下から投げるため、重力を使って落とす変化球には適していない
・一度アンダースローにすると他の投法に戻すことが難しい
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