ブエルタ・ア・エスパーニャ
太陽の国スペインで、巻き起こる熱き戦い。情熱の赤いジャージを巡る旅。
みなさんブエルタ・ア・エスパーニャをご存知でしょうか。
あまり聞いたことない言葉ですね。
自転車競技のブエルタ・ア・エスパーニャ。
今回はそんなブエルタ・ア・エスパーニャを少しですが紹介したいと思います。
ブエルタ・ア・エスパーニャ
2023年のブエルタ・ア・エスパーニャは、バルセロナで幕を開ける。初日のマイヨ・ロホを決めるのは、いわばブエルタ恒例のチームタイムトライアル。8人編成の全22チームが、お披露目を兼ねつつ、全長14.8kmの市街地コースへと走り出す。
そこから21日間かけて、全176人のプロトンは、トータル約3160kmを走破する。地中海岸からわずかに北上した後、改めて海岸沿いを南下。休息日を利用して一気に北まで大移動を果たしたら、スペイン北部を東から西へと横断する。極めて変則的なスペイン一周のトリを飾るのは、恒例、首都マドリードだ。
いかにもブエルタらしい山の多いコースが用意されました。ストップウォッチとの戦いはチームTT(第1ステージ)、個人TT(第10ステージ)ともにほぼ平坦で、ピュアスプリンター向けのステージもかろうじて4区間用意されているのだとしたら、残す15日間はひたすらアップダウン三昧。起伏ステージが6つ、「平地だけれど山頂フィニッシュ」ステージが2つ、山岳ステージが7つ(うち山頂フィニッシュ6つ)が、次々と選手たちに襲いかかってきますね。
2024コース
第79回大会の開幕地に選ばれたのは、1997年にもグランデパールとなったポルトガルの首都リスボン。そこからポルトガル国内で3日間走りスペイン南部を巡る。その後はスペイン北部を西から東へと進み、最終日はマドリードの個人タイムトライアルで締めくくられる。
全21ステージの内訳は山岳ステージが13(山頂フィニッシュ7)、丘陵ステージが5(山頂フィニッシュ2)、平坦ステージが1、個人タイムトライアルが2。特筆するべきはカテゴリー山岳のない平坦ステージが1つしかないこと。集団スプリントが予想される丘陵ステージも第2、第3ステージのみと、スプリンターは出場自体を熟慮しなければならない大会となった。また個人TTも総距離34km(12+22km)と正真正銘のクライマー向きの大会となり、コース距離が200kmを超えるステージが登場しないこともポイントだ。
ステージ
大会初日はリスボン市内を走る12kmの個人TTで幕を開け、3日目までポルトガル国内を巡る。スペイン入国初日である第4ステージに早くも山頂フィニッシュが登場し、ラスト3kmが15〜16%の急勾配となる1級山岳ピコ・ビリュエルカスを登る。そして第1週目を締めくくる第9ステージは、3つの1級山岳を越えてグラナダの平坦路にフィニッシュする山岳ステージだ。
休息日兼移動日にスペイン南部からスペイン北西のガリシア州に飛行機移動した選手たちは、カテゴリー山岳が4つ設定された第10ステージに臨む。総合首位の証であるマイヨロホ争いが勃発するのは1級山岳プエルト・デ・アンカレスにフィニッシュする第13ステージ。ここは2014年大会の第20ステージでアルベルト・コンタドールがクリストファー・フルームを破り、結果的に総合優勝に輝いた場所だ。
また第15ステージの超級山岳クイトゥ・ネグルも距離25.5kmに最大勾配23%と過酷な登りとなっており、激しい山岳バトルが期待される。
最終第3週目は超級山岳ゴス・デ・コバドンガにフィニッシュする第16ステージから始まる。そして逃げ切りに適した第17、18ステージを経て、大会最後の3日間は総合順位が変動するであろう大会のハイライトとなる。第19ステージのフィニッシュ地点は平均勾配9%が8.2kmも続く1級山岳モンカルヴィッロ峠。そしてクイーンステージと目される第20ステージは3級、3級、2級、1級、2級、1級と連続して越え、最後に1級山岳ピコン・ブランコを駆け上がるなんともタフなステージだ。
そして山岳決戦を終えた選手たちは息をつく間もなくマドリードに移動。大会最終日は22kmの個人TTと最後までマイヨロホ争いが繰り広げられる。
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