野球の「二段モーション」とは
野球の「二段モーション」についてご紹介します。
「二段モーション」とは
「二段モーション」とは一度上げた足を上下したり、停止する投球フォームのことです。
投球動作の中で全身が完全に静止すると反則投球になります。
しかし、軸足に体重が乗っているか確認するために、脚を上げてからワンクッションおくような投げ方をする投手がいます。これが二段モーション投球です。
日本では、軸足ではない足を二度上げする動作は禁止されておらず、投球動作中に一時停止を入れる行為はボークに当たりました。ですが実際は上半身を含めた投球動作は静止していないにもかかわらず、足を上下しているだけで反則行為とみなされるなど、日本のルールは厳しすぎると言う声もあがっていました。
なお、二段モーションはあくまで「走者なし」の時に限って有効な投球フォームです。もし「走者あり」のケースで二段モーションをした場合は「ボーク」になります。
二段モーションの3つのメリット
バッターのタイミングをずらせる
投げる動作を途中で微妙に変えることで、いつ投げてくるかがわからなくなり、打者はタイミングを取りにくくなります。投球モーションが「1・2・3」のリズムなら打者はタイミングを合わせやすいですが、「1・2・の・3」という間が入るとタイミングを合わせにくくなります。
力強いボールが投げられる
上げた足を一度停止させることでタメを作って投げられるので、球速や球威がアップします。軸足にしっかりと体重を溜めてから体重移動を行うことで、よりボールに力を伝えられるようになります。
コントロールが安定しやすい
軸足にしっかり体重が乗ってから投球動作に入るので、体のブレが少なくなるのです。ピッチングで大切なタメ、リズム、体重移動がしやすい投球フォームなのです。
二段モーションのルール
2006年シーズンからは、スムーズな投球動作を行わないことで打者に不利益な影響を与えると考えられ、二段モーションが反則投球になりました。そこでプロ野球でも二段モーションによる反則が厳密に取られるようになりましたが、審判によってボークの基準にばらつきがあったのも事実です。
多くの投手が投球フォーム変更を余儀なくされましたが、2018年には投球動作の二段モーションを反則投球とする日本独自のルールが削除されたのです。
その理由は、打者のパフォーマンスに影響を与えるものではないという研究結果が出たことや、二段モーションの判定基準が統一されていないこと、WBC等の国際ルールでは禁止されていないためです。なお、二段モーションはあくまで「走者なし」の時に限って有効な投球フォームです。もし「走者あり」のケースで二段モーションをした場合は、ボークになります。
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