テニスの4大大会
テニスの4大大会とは
テニスの4大大会とは、オーストラリア・フランス・イギリス・アメリカの4カ国で開催される国際試合のことで、この大会はテニスのメジャー大会とも呼ばれ、多くの世間やメディアの注目を集めています。
テニスプレイヤーにとって4大大会は、目指すべき目標であり、憧れの場所でもあるのです。また同シーズンに4大大会を制覇することをグランドスラムと呼びます。
4大大会にはそれぞれ「全豪オープン」「全仏オープン」「全英オープン」「全米オープン」という大会名があります。
全豪オープン
全豪オープンとは、毎年1月の後半から2週間にわたってオーストラリアのメルボルン・パークで開催されるテニストーナメントです。
2020年からは3種類のハードコートを採用し、大会がおこなわれています。
また雨天時や猛暑でも対応できるよう、3つの主要コートには閉会式の屋根が立て付けられているのが会場の特徴です。ほかにも男女シングルス以外に、車椅子競技、エキシビジョンなども開催されています。
全豪オープンは気候や時差の影響が大きいことも特徴で、多くの選手たちは北半球から遠征するため、南半球にあるオーストラリアでは本来の実力が出せず、番狂わせが起こりやすい大会だともいわれています。
全仏オープン
全仏オープンとは、毎年5月末からフランスのパリで開催されるテニストーナメントです。大会は全豪オープンに続いて2番目に開催され、会場は4大大会で唯一、クレーコート(赤土=レンガの粉)を採用しています。
クレーコートはすべりやすく、ボールの速度が減速しやすいため、タフでパワーのある選手が活躍しています。
この大会ではトップランカーたちが、トーナメントの序盤で敗退することが多いため、クレーコートを採用している全仏オープンには「赤土の魔物がいる」といわれています。
全英オープン
全英オープンは、ウィンブルドンとも呼ばれています。毎年6月下旬から7月の上旬にかけてイギリス・ロンドンで開催されるテニストーナメントです。4大大会の中では世界で最も古いトーナメントであり、伝統と格式のある大会ともいわれています。
この大会の特徴は、ウィンブルドンで定められた独自のルールがあることです。大会に出場する競技者全員に対して、全身白のドレスコードが義務づけられています。
また大会には王室の後援や、そのほかロレックスやIBMといった世界的有名企業のみが公式スポンサーとして認められています。
唯一、芝生のコートが採用されていますが、芝生のコートが使用されるのは大会開催期間の2週間だけなんだそうです。
全米オープン
全米オープンは、毎年8月の最終月曜日からアメリカ・ニューヨークで開催されるテニストーナメントです。4大大会では全英オープンに続き4番目におこなわれます。
会場は世界最大のテニス専用競技場であるUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターで、全豪オープンと同じハードコートが採用されています。
2014年に錦織選手が男子シングルスで準優勝を達成。さらに2018年と2020年には最高ランキング世界1位の大坂なおみ選手が女子シングルスで優勝を果たしている大会です。
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