みなさんはテニスボールが黄色い理由をご存じでしょうか。
物心ついたころからテニスボールは黄色だったので、もともとの色すら知りませんでした。もちろんテニスボールが黄色くなったのには、理由がありますね。今回はそんなテニスボールが黄色い理由について少しですが紹介したいと思います。

もともとは白かった

全豪が70年に黄色いボールを採用したのを皮切りに、72年には当時の国際ローンテニス連盟が「テニスボールは白かオプティックイエロー(蛍光黄)」と定めてから、黄色ボールの波が世界に広まったのです。

 最後まで白を貫いてきたウインブルドンも、ついに86年に黄色を採用。そこには非常に大きな理由がありました。

カラーテレビの普及

キッカケは「カラーテレビの普及」です。世界で初めてテニス大会がテレビ中継されたのは、1937年のウインブルドンでしたが、その頃はまだ白黒テレビでしたから、緑の芝は黒っぽく見え、白いボールがくっきりと映えました。

 ところが60年代にカラーテレビが登場すると事情が一変。67年からウインブルドンでもカラー放送が始まり、白いボールは見えにくいという声が高まります。当時の放送は画面の解像度が低く、ブラウン管に映る選手の姿はボケ気味、ボールはにじみ、速い打球は軌跡を追えませんでした。

 国際ローンテニス連盟の調査でも、テレビでは白より黄色が見やすいと結論され、全世界の公式戦で使われるボールが黄色になったという事情です。

黄色になった理由

ではなぜ「黄色」だったのか? それには諸説あり、まずは「クレー汚れ説」。白いボールはクレーで汚れると同じ色になって見にくくなりますが、黄色は汚れの影響を受けにくいという理由です。様々な色を試してみた結果と思われます。

 次に挙げられるのが「膨張色と収縮色説」で、赤は膨張色のため認識するのが早くなり、早いタイミングでスイングを始めてしまうから。「赤信号」はこの理由で選ばれたといいます。

 逆に青は収縮色で、実際より小さく見えるために振り遅れる傾向があるらしい。その結果、中間である黄色が、ボールとの距離を最も正確に把握しやすいとされました(緑も視認性が高いがコートの色と被ることが多いのでNG)。

 似た説に「屈折率説」があり、赤は屈折率が小さく、目の中で早く像を結ぶため認識しやすいが、青は屈折率が大きく、目の中で像を結ぶのが遅くなるので振り遅れる。だから黄色がちょうどいいという説で、いずれもプレーヤーの視認性に注目したものですが、どうもテレビ放映での視認性が主原因のようです。

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