ベーブ・ディドリクソン＝ザハリアスは、20世紀前半の女子スポーツ界で最も偉大な選手の一人であり、ゴルフ、陸上競技、バスケットボールの三競技で活躍したマルチスポーツ選手です。

彼女は1911年にテキサス州で生まれ、1930年代後半から1940年代にかけて、スポーツ史上最も多才なアスリートの一人として知られるようになりました。彼女は、ゴルフ、陸上競技、バスケットボールで数多くのタイトルを獲得し、そのスポーツマンシップと優雅さで世界的な名声を得ました。

ディドリクソン＝ザハリアスは、1932年のロサンゼルスオリンピックで陸上競技の80メートルハードル競技で金メダルを獲得しました。さらに、彼女は長距離ジャンプと投てき競技でも銀メダルを獲得しました。また、彼女は、バスケットボールでダラス・ジャイアンツ（現在のダラス・マーベリックス）の一員としてプレーし、チームを全米選手権に導きました。

しかし、ディドリクソン＝ザハリアスの最も有名なスポーツは、ゴルフでした。彼女は、女子ゴルフ界で最も優れた選手の一人であり、1938年、1940年、1941年の全米女子アマチュア選手権で優勝し、1942年の全米女子オープンでも優勝しました。彼女はまた、1946年に女子プロゴルフ協会を設立し、女子プロゴルファーの地位向上に尽力しました。
彼女のプレースタイルは、陸上競技でもゴルフでも同様に、スピードと力強さを特徴としていました。彼女は、瞬時にスタートし、力強く走って、ゴールに駆け込む陸上競技のプレースタイルを持ち、また、ゴルフでの彼女の強力なスウィングは、ゴルフ界でも有名でした。

彼女のゴルフスイングは、非常にエネルギッシュで力強いものでした。ベーブは、スイングの際に身体の回転を最大限に活用し、腕や手首を使うことで、非常に速いクラブヘッドスピードを生み出していました。そのため、彼女のショットは非常に遠くに飛び、しばしば男子プレーヤーと比較されるほどでした。

また、ベーブはそのプレーにおいて非常に冷静かつ集中力が高く、緊張状態でも落ち着いてプレーすることができました。彼女は、非常に正確なパッティングスキルを持っていたことでも知られており、グリーン上では常に自信を持っていました。

ベーブのゴルフプレースタイルは、彼女が陸上競技での経験を生かしたものでした。彼女は、中距離走や走幅跳の選手としても活躍しており、その身体能力を最大限に活かしてゴルフでのプレーに生かしていました。

そのプレースタイルの持ち主であるベーブは、女子ゴルフ界において多くの栄誉を受けています。彼女は、LPGAツアーで10勝を挙げ、1950年には、男子トーナメントであるロサンゼルス・オープンに出場し、カットをクリアする快挙を成し遂げました。また、彼女は、1948年のオリンピックで、80mハードル、走幅跳、投擲の3種目に出場し、金メダルを獲得しています。