ストレッチポールとは

ストレッチポールはトレーニングやエクササイズ以外に、医療の現場でもリハビリテーションを行う上でのツールとして用いられることもあります。ハーフカットという半円の棒状をものもあります。

ハーフカットの縦の長さはスタンダードモデルの半分の長さで、2つセットになっているので並べてスタンダードモデルと同じように使うことができます。円柱状のスタンダードなストレッチポールと比べると底が水平であり、高さも低いので床やベッドに置いた際に安定しやすく、リハビリテーションの対象となる高齢者や疾患や怪我のためにバランスがとりにくい方や自由に身体を動かしにくい方にも使いやすいという特徴があります。持ち運びしやすいサイズなので訪問リハビリテーションの場などでも活用している理学療法士・作業療法士もいます。

棒状のストレッチポールの上に仰向けに背中をゆだねて乗ることが基本姿勢となりますが、ストレッチポールの高さとローラーの形状を利用していろいろな筋肉のストレッチやバランス練習など、アイデア次第でバリエーションに富んだ使い方ができるところが魅力でもあります。スポーツ選手のトレーニング、一般の方のエクササイズ、中高生のトレーニング、疾患や怪我でリハビリテーションが必要な方、高齢者の介護予防としてなど、幅広い年齢層や対象に活用されています。

ストレッチポールの効果

ストレッチポールはコアコンディショニングの理念に基づいて開発されたもので、日常生活やスポーツその他すべての動作の土台となる「姿勢」「動き」を獲得するためのツールとして用いられます。

ストレッチポールでのエクササイズの効果の検証は多く行われており、脊柱・骨盤のアライメントを整えることや、脊柱起立筋の緊張をやわらげリラクゼーション効果が得られること、関節可動域の拡大が期待できること、胸郭の可動性が改善することで深い呼吸が期待できるなどが報告されています。

健康な人でも身体の使い方のくせなどから身体の左右差はみられます。病気やけがなどをしても身体のアンバランスさが生まれます。ストレッチポールは身体の軸を意識することができ、マッサージなどの施術を受けなくても、身体の左右差や緊張の高い部分を感じながら、自分でリラクゼーションを図ることができるセルフコンディショニングに適したツールです。

ストレッチポールを使ったエクササイズ後に「肩甲骨が床にべったりついた感じがする」、「肩甲骨部分の左右差がなくなった感じがする」という研究報告もあるそうで、ストレッチポールでのエクササイズでほとんどの人が背面の変化を感じていることができるようです。

背中のリラクゼーションはなかなか自分では行いにくい部分でもありますが、ストレッチポールの上に仰向けになり、手足を動かすという比較的容易なエクササイズで、普段のセルフストレッチでは得られない身体の変化を感じることができ、その手軽さと効果の実感を得られるところが多方面で重宝されている理由のようです。

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