イップスとは、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のことで、よく野球選手が送球や投球が思うようにコントロールできない事で起こる障害で、イチローも高校時代はこのイップスになってた事で有名です。
ですが、実は野球だけで使われる障害ではなくスポーツ全般的にも使われる障害なのです。

元々はゴルフからきた障害

そもそもイップスの用語は、ゴルフの用いられ始めたものでした。
1930年前後に活躍したプロゴルファーのトミー・アーマーが、1967年に出された自著に、自身が引退した理由として、今までスムーズにパッティングをしていたゴルファーがある日突然緊張のあまり、カップのはるか手前のところで止まるようなパットしか打てなかったり、カップをはるかにオーバーするようなパットを打ったりするようになったと記されました。
そのような障害をイップス(YIPS、うめき病、yipeは感嘆詞で「ひゃあ」「きゃあ」「うわっ」といった意味)と名づけた事が始まりとされています。

実はすべての競技ゴルファーのうち33〜48%にイップスの経験があるというデータもあり、25年以上プレーしているゴルファーにそうなりやすい傾向があるそうです。

弓を使った競技にもイップスがある

野球やゴルフ以外では、弓道、アーチェリーといった弓を使った競技でもイップスの症状が起こります。
矢を発射する位置まで弓を引いたら無意識のうちにすぐに弦を離して矢を放ってしまう症状があり、「早気(はやけ)」と呼ばれています。
逆に、弓を引いてそのまま弦を離せなくなる(矢を放つタイミングを失う)症状もあり、弓道においては、「もたれ」と呼ばれています。

克服法はあるのか

まず、自分はイップスになったと認めることから始まりまづ。そしてイップスになったことは、神様が与えてくれた試練と割切りましょう。プロのアスリートでもイップスになるし、誰でもイップスになる可能性はあるので恥ずかしく思う事はありません。
また、野球の場合では、チームに迷惑がかかるという心理的なプレッシャーから引き起こされることが多いので、深く考えすぎず相手に悪いと思わないこと、チームに迷惑をかけても死ぬわけじゃないしと思うくらい割り切る事も大事になります。

またポジションをコンバートするのもひとつの手でもあります。
元オリックスの田口壮さんや、ソフトバンクの内川選手も、元々は内野手をしていましたが、イップスになり外野手にコンバートし活躍に至ったケースもあります。

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