リレーのバトンの渡し方
リレー競技において、バトンの受け渡し(バトンパス)はレースの勝敗に影響するほど重要な瞬間です。
みなさんはリレーの経験はありますか。
小学生や中学生のころに運動会や体育祭で行われていましたよね。
やはりリレーの醍醐味はバトン渡しではないでしょうか。
バトン渡しのミスがリレーの勝敗にも関わりますね。
今回はそんなバトンについて紹介したいと思います。
バトンの渡し方
■オーバーハンドパス
オーバーハンドパスは、受け取る方が地面に対して約90度以上腕を上げてうしろに伸ばし、バトンを受け取る姿勢です。オーバーハンドパスを使用するメリットは、後方に腕を伸ばす分距離を稼ぐことができ、パスの確実性による安心感があります。しかし、実際に走る姿勢をかなり崩すことにより、受け取ったあとのスタートダッシュが遅くなってしまうというデメリットがあります。
■アンダーハンドパス
アンダーハンドパスは、受け取る方が腰の位置で軽く腕を出した上体で受け取る姿勢です。走る姿勢とほとんど変わらない状態で受け渡しができるので、スタートダッシュに優れています。また受け渡し時間が短いため、その分タイムを削れるということがメリットとして挙げられます。しかし、アンダーハンドパスはオーバーハンドパスに比べ技術的に難しく、しっかりとした練習が必要になります。日本代表の陸上選手はほとんどがこのアンダーハンドパスを使っています。
細かなルール
①テイクオーバーゾーン
リレー種目では、走者同士がバトンを受け渡し出来る区間が決まっています。
各走者のスタート地点から100mを基準として、手前20m、後ろ10m、計30mの範囲でバトンパスをしなければなりません。この範囲をテイクオーバーゾーンといい、範囲外でバトンパスをした場合、そのチームは失格となります。
②バトンを落としてしまった時の対処法
バトンパスは、非常に繊細な技術が必要です。その分、受け渡しがうまく行かずにバトンを落としてしまう場合もあります。そんな時はどうしたら良いのでしょうか?
バトンを落としただけでは、失格にはなりません。失格になってしまう対処方法は以下の通りです。
・受け手側の走者がバトンを拾う…バトンを落とした段階では、受け渡しは完了していませんので、受け手側の走者がバトンを拾うと反則行為となり、失格となります。
・隣のレーンに落下したバトンを拾い、そのまま走る…バトンが隣のレーンに落下してしまった場合、拾ったバトンを持ち、転がりだした地点まで戻り、元のレーンから走り始めなければなりません。拾ってそのまま隣のレーンから走り始めることは反則行為となり、失格となります。
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