みなさんはF1を見ることはありますか。
日本ではそんなにテレビでも見る機会は少ないですね。
しかし日本で開催されていたり、日本人選手もいますね。
今回はそんなF1の意外と知らないルールを少しですが紹介したいと思います。

F1

『F1』とは、「Formula One(フォーミュラ・ワン)」の略ですね。
フォーミュラは、「規格」や「形式」などを意味する英語であり、定められた規格に沿って製造されたクルマで戦うレースがF1です。

一般的にフォーミュラカーは、屋根やドアのない1人乗りのレーシングカーで、タイヤがむき出しになっているものを指します。
決められたルールの中で、どうすればより速く走れるのか、世界でもトップレベルのエンジニアたちが日夜研究を重ねています。

現在はクルマの寸法や素材についても細かく規定されており、開発の自由度は低くなっているが、参戦する自動車メーカーにとっては技術力や優れたブランドイメージを世界に発信する絶好の場になるため、トップチームは数百億円というばく大な年間予算をかけてF1を戦っていましたが、
2021年シーズンから1億4500万ドル(約150億円)という予算制限(バジェットキャップ)が導入されました。

エンジンのルール

F1では2014年からV6ターボエンジンとERS(エネルギー回生システム)が組み合わされたハイブリッドシステムを導入しており、このシステム全体を「パワーユニット(PU)」と呼んでいます。排気量は1.6リッターで、決勝で使用できる燃料量も制限されることから、パワーだけではなく燃費も重要となります。

パワーユニットは構成コンポーネントごとに1シーズンあたり1人のドライバーが使用できる数が制限されており、2020年は前年同様主要パーツに関しては年間3ユニットまでとなります。規定数を超えるコンポーネントを投入した場合には、それに応じたグリッド降格ペナルティーが科されることになっています。

2014年以来メルセデスが圧倒的なアドバンテージを持っていたが、導入4年目を迎えた2017年からはフェラーリがギャップを縮めてきており、それまでよりきっ抗した戦いが繰り広げられるようになっています。

2019年からホンダはトロロッソとレッドブルの2チームにパワーユニットを供給。レッドブルは優勝、トロロッソは表彰台を達成するなど活躍をみせ、ホンダを賞賛しました。

車体のルール

F1カーは、一見どれも同じような外見になっているが、これは各パーツの位置や寸法などが細かく規定されているためですね。

F1では空気の力を利用し、ダウンフォース(クルマを地面に押しつける力)を増やすことでコーナーを速く走ることが可能となるが、同時にストレートスピードを向上させるためには真逆となる空気抵抗をできるだけ小さくすることも必要となるため、コースによってこの空力バランスを調整しています。

厳しく制限されたルールの中でこの相反する課題をいかに解決してライバルたちに差をつけるかということに各チームの優秀なエンジニアたちが知恵を絞っています。

2017年にはワイドタイヤの導入に合わせてシャシー幅もこれまでよりも広げられ、よりダウンフォースを得られる形状へと変えられていました。
だが、これが災いしてF1マシンがより大きな乱気流を発生させるようになり、後ろを走るクルマが前のクルマを追い抜くことが非常に難しくなってしまいました。

このため、コース上でのオーバーテイク(追い抜き)を増やす目的で2019年には空力ルールが見直され、乱気流を発生しにくくするためにこれまでよりもシンプルな空力パーツとすることが義務づけられました。

タイヤのルール

F1で使用されるタイヤは、大きく分けて2種類あります。
主に路面が乾いているときに使用されるドライタイヤと、路面が濡れているときに使用されるウエットタイヤです。

ドライタイヤは溝の入っていない「スリックタイヤ」、ウエットタイヤは乗用車のタイヤ同様に排水のための溝が入っています。
ドライタイヤは5種類、ウエットタイヤは2種類が用意されます。

F1公式タイヤサプライヤーであるピレリは、1回のレースにその5種類の中からサーキットの特性に合わせてチョイスされた3種類のドライタイヤを持ち込むことになります。そしてどのグランプリにおいてもタイヤの名称は最も軟らかい順にソフト、ミディアム、ハードと呼ばれることになります。タイヤに施される識別カラーはソフトが赤、ミディアムが黄、ハードが白です。

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