2021年の夏休み、お出かけしたい家族は約7割

新型コロナウイルス感染症が流行してから、2度目の夏休みを迎える2021年。今年の夏休みはどのように過ごす家族が多いのでしょうか。まず、今年の夏休みに家族で出かけたいと思っている人がどれくらいいるのかを調査しました。その結果、約7割が「そう思う(出かけたいと思う)」(68.6%)と回答。“お出かけ派”が67.2%だった前年度(2020年5月調査実施)と比較すると、1.4%微増しました。新型コロナウイルス感染症の蔓延は予断を許さない状況とはいえ、今年の夏休みこそはお出かけがしたいと考えている方も多いようです。

出かけたい場所1位は「海・川・山」アウトドアが人気の傾向

次に、家族で出かけたいと思う場所を聞いてみると、「海・川・山」(70.0%)に最も多く票が集まりました。アウトドアな場所を選択した理由については、約9割が「子どもを自然に触れ合わせたいから」(88.4%)と回答。また、「密を防げるから」(58.0%)と答えた人も多く、コロナ禍で外出機会の減った子どもを、密にならない屋外でのびのび遊ばせてあげたいという親心がうかがえます。

さらに、昨年の新型コロナウイルス感染症流行以降、キャンプ、釣り、川遊びなどのアウトドアをしたかについて聞いてみると、22.6%が「はい(アウトドアをした)」と答え、4人に1人がコロナ禍でのアウトドアを経験していたことが分かりました。今年の夏は、コロナ禍でも安心して楽しめるアウトドアの需要がさらに高まりそうです。

”お出かけ自粛派”でも、近場なら屋外で子どもを遊ばせたいという意向も

また、今年の夏休みに家族でお出かけを検討している人が多かった一方で、「そう思わない(出かけたいと思わない)」(31.4%)と回答した“お出かけ自粛派”に、その理由を聞いてみました。最も多かったのは、「新型コロナウイルス感染症リスクが心配だから」(90.4%)という意見で、やはり今年も多くの人が新型コロナウイルス感染症の脅威を不安視しているようです。
では、お出かけ自粛派の方々はどこで子どもを遊ばせたいと考えているのでしょうか。調査の結果、「自宅・自宅の周辺」(83.4%)が最も多く、次に「近所の公園」(54.1%)という結果になりました。昨年も「自宅」「近所の公園」という回答が多く、お出かけに抵抗感のある方々も、近場なら屋外で子どもを遊ばせたいという思いに大きな変化はないようです。

外遊びの機会が減り、約8割の親が「子どもがストレスを感じている」

最後に、多くの親や子どもが経験したといえる、学校行事の中止について調査しました。昨年度中止になった学校行事は「季節の遠足」(53.6%)が最も多く、次点で「運動会」(33.8%)に票が集まりました。学校行事においても、子どもが自然と触れ合ったり、外で身体を動かす機会が減っていることが分かります。

このように外遊びの機会が減った結果、約8割の親が「子どもがストレスを感じている」(79.0%)と思っていることが明らかになりました。どのようなときに子どものストレスを感じるかについて聞いてみたところ、「エネルギーが有り余っていて家で騒ぐ」(54.9%)、「機嫌の悪いことが多くなった」(30.6%)、「エネルギーが有り余っていて夜なかなか寝ない」(30.4%)などの意見が挙げられました。ストレスを発散させてあげるためにも、夏休みくらいは外で遊ばせてあげたいと考える親も多いのではないでしょうか。

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