BCAAの成分

日本語では分岐鎖アミノ酸と呼ばれます。
3つのアミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンがこのBCAAです。
タンパク質は胃腸内で分解されペプチドからアミノ酸と変化し、アミノ酸の状態で吸収されていきます。

まずアミノ酸は、必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分かれます。
必須アミノ酸は体内で合成(製造)できないもので、非必須アミノ酸は他のアミノ酸や栄養素から合成できるアミノ酸です。
体内で合成できない必須アミノ酸は体外から食事で摂るしかありません。
この必須アミノ酸9種類の中にBCAAが含まれます。
BCAAは、筋タンパク質中の必須アミノ酸の35%を占め、また哺乳類にとって必要とされるアミノ酸の40%を占めるものです。

アスリートには必須

スポーツシーンでよく目にする「BCAA」という栄養素&サプリメント。
多くのスポーツドリンクにも配合され、スポーツとは切っても切れない栄養素の感じがします。

既に飲んでいる方や、試合中のパフォーマンスを上げるために飲んでみようかなと思う方が大勢いるでしょう。
でも、「何に効くの?」「最も効果的な飲み方は?」とお考えの方も少なくないと思います。

そこでBCAAの効果や適切な補給のタイミング、量を知りましょう。
それを考えて摂るようにするとよりパフォーマンスアップにつながります。

BCAAの効果

BCAAは以下のような効果があります。

・筋肉のエネルギー源となる
・筋肉の分解を防ぐ
・脳や神経の疲労感も軽減させる(集中力のキープ)
・アミノ酸として筋肉の元となる
・筋タンパク質合成を促進する(ロイシン)

筋肉づくりに不可欠なBCAAですが、運動によって失われやすい栄養素でもあります。

運動によりエネルギー源であるグリコーゲンが失われると、カラダは疲労を感じ、パフォーマンスが悪くなります。
失ったエネルギー源を求めるために、カラダは筋肉を分解してエネルギーを得ようとします。そのタイミングでエネルギーを補給しても疲労が残ることになります。

また脳内物質トリプトファンの増大にBCAAが大きく関わっています。血中のBCAA濃度が低下するとトリプトファン濃度が高くなり、人は疲労を感じやすくなるのです。
そこで運動前にBCAAが満ち足りた状態にしておくと、運動中の筋タンパク分解が軽減され、脳や神経の疲労感も感じにくくなるのです。
運動直前、中、直後を通じて適宜BCAAを補給することでエネルギー補給、疲労軽減回復効果、筋肉増強効果、脂質代謝効果が得られるというわけです。

また、ロイシンは膵臓からのインスリン分泌を促進し、インスリンによる筋たんぱく質合成作用を増大するという研究報告もあります。
このようにBCAAには豊富なメリットがありますので、運動をされる方は意識して摂ることをおすすめします。

特にマラソンやサッカー、テニスなど長時間の運動をされる方は是非とも摂っておきたい成分ですね!

関連するまとめ

スタビライゼーションとは

スタビライゼーショントレーニングは、自重による全身トレーニング。

プロテインのWPC・WPIとはいったいなんだ?

ホエイプロテインになかで、WPC・WPIとあります。これを知らない方が多いのですが、この違いに説明していきま…

関連するキーワード