加湿器の間違った使い方をすると…
乾燥すると肌や粘膜を覆っているバリア機能が弱くなるので、外部からの菌やウイルスの攻撃に弱くなりますね。
はじめに
冬になると乾燥するシーズンですね。
そんな時にお役に立つのが加湿器ですよね。
乾燥すると肌や粘膜を覆っているバリア機能が弱くなるので、外部からの菌やウイルスの攻撃に弱くなりますね。
なので、乾燥する寒い時期には加湿器が必要といえますね。
しかし、加湿器の間違い方をするとどうなるのでしょうか?
置く場所を間違えると…
エアコンの対面の壁に加湿器を設置すると、エアコンからでる風で水蒸気が壁側に滞ってしまい、その場所だけ湿度が異常に高くなってしまいます。窓・カーテン、木製家具の近くに加湿器を置くと、水蒸気が染みこんでしまいます。
これらが原因でカビが発生すると、胞子が体内に入ってアレルゲンになったり、肺の中で繁殖して病気を引き起こしたりするおそれが出てくるのです。
家電製品に水をかける人は滅多にいないと思いますが、近くで加湿器を使い続けるのは結果的に水をかけているのと同じです。そのため長時間、家電製品の近くで加湿器を使い続ければ、故障の原因になることがあります。
換気扇は部屋の内部と外部の空気を入れ替えるためのものですから、その近くに加湿器を置けば、水蒸気が全て室外に排出されるので、加湿器を使う意味がなくなってしまいます。
このような結果を避けるために、加湿器は後述する正しい場所に置かなければならないのです。
加湿器の手入れを怠ると…
2018年1月に、大分県の高齢者施設で80〜90歳代の男性3人が「レジオネラ症」にかかり、そのうち1人が亡くなるという出来事がありました。原因は加湿器。タンク内で増殖したレジオネラが空気中に広がり、感染したのです。
レジオネラ症というのはレジオネラ属菌による感染症です。この菌は自然界の土や淡水(川や湖)にたくさんいて、水を使う日常的な設備のなかでも繁殖します。
レジオネラ症になると全身のけだるさや頭痛、筋肉痛などの症状をきっかけに、乾いた咳や痰、高熱や悪寒へと繋がっていきます。
正しい治療を受ければ致死率は7%程度ですが、放置した場合は60〜70%と危険性は十分です。
地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所によれば、2009年ごろからレジオネラ症の患者数は増えており、原因には従来の公衆浴場や旅館などのお風呂の水以外に、「加湿器」が挙げられています。
とりわけ水を加熱しない超音波式の加湿器はレジオネラ属菌が繁殖しやすいため、より注意深くお手入れをする必要があります。
最後に
加湿器も良いところありますが、使う場所や手入れを怠ると大変な事になってしまいますね。
使う時は取扱説明書を読み、正しい使い方をしましょう。
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