1年365日。
365日を12の月に分けているこの世界。

この12の月にはそれぞれ誕生石といわれるものがあります。
女性ですと、自分の誕生月と同じ誕生石をプレゼントされた事があったりなどで、
把握されている方も多いとは思いますが、すべての月の誕生石を把握している方は少ないと思います。
ここでは12月の誕生石の一つでもある「ジルコン」を少し紹介したいと思います。

ジルコン

地球が誕生してから1億6000万年後に最初の鉱物が形成され、ジルコンは最古の鉱物(44億年)として西オーストラリアで発見されました。ジルコニウム(Zr)と珪素(Si)でできた珪酸塩鉱物で、自然界で両端に錐面を持つ四角柱状の結晶として産出されます。

各種の火成岩である花崗岩、玄武岩、閃長岩、ペグマタイトなどに宝石品質のジルコンがよく見られ、カンボジア、オーストラリア、スリランカ、タイ、ミャンマーが主な産地です。

純粋なジルコンは無色透明で、黄色、褐色、赤色、オレンジ、緑色、青色などの多彩の色相を呈します。
ジルコン内に不純物として希土類元素(Eu、Yb、Hf、Pb、Th、U)が含まれ、放射線元素であるU、Thなどによって結晶構造が破壊され、多様な色に変化していきます。

最も人気な華やかな青色は加熱処理によって形成されています。

ジルコンの伝説

ジルコンはいくつかの世界最古といわれる遺跡で出土しています。

ジルコンは文献にもジェムストーンの取引にもさまざまな名前で登場しています。たとえばジャーゴン(イエロージルコン)、ジャシンス(レッドジルコン)、マトゥラダイヤモンド(ホワイトジルコン)、スターライト(ブルージルコン)、ヒヤシンス(ブルー、イエロー、レッドジルコン)、リギュールといった名で呼ばれています。

ジルコンについて最初に言及されているのは、古代インドの「劫波の木(カルパ・ツリー)」の物語の中です。神への究極の贈り物としてヒンドゥーの詩人が描いたカルパ・ツリーは、葉にジルコンがちりばめられた明るく輝く木でした。

ユダヤの伝説では火のような星明かりのジェムストーン、ジルコンはエデンの園のアダムとイヴを監視するために遣わされた守護天使の名前だということになっています。

ジルコンは聖書のなかでは(赤いジルコンにジャシンスの名前をあてて)「火の石」のひとつである(エゼキエル書 28:13-16)とされ、モーゼに与えられ、モーゼの兄アーロンの胸当てにつけられた(出エジプト記 28:15-30)と書かれています。また、ジルコンはエルサレムの城壁の土台に埋めこまれた12の宝石のひとつ(黙示録 21:19)で、使徒シモンにゆかりの石とされています。

ローマの歴史家、大プリニウスは、ブルージルコンの色をヒヤシンスの花にたとえました。

伝統的に、ジルコンは純粋と無垢を象徴するジェムストーンです。ジルコンは心の安らぎをうながすと信じられていて、身につける人に知恵、名誉、富をもたらすとも言われています。また、ジルコンの輝きが失われると危険が迫っている前兆だという言い伝えもあります。

ジルコンの人気は、16世紀にイタリア人の職人たちがジルコンを主役に装身具をデザインするようになって劇的に高まりました。1880年代には、ヴィクトリア朝のジュエリーにブルージルコンが大いに使われました。

まとめ

世界最古の宝石と言われる『ジルコン』
同じ12月の誕生石である『タンザナイト』が約40年前に発見された最近の宝石と考えると、対照的な2つの宝石が12月の誕生石というのも、なかなか面白いですね。

され、プレゼントに送る宝石はどちらにしますか?

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