クジャクの生態は?
最大の特徴である大きな「飾り羽」は、インドクジャクとマクジャクのオスだけが持ち、コンゴクジャクにはありません。
はじめに
みなさんはクジャクのイメージというとどんなイメージでしょうか。
鳥の中でも綺麗なイメージですね。
しかし、クジャクの特徴というのはあまり知られていませんね。
今回はそんなクジャクの特徴を少しですが紹介したいと思います。
クジャク
キジ目キジ科の鳥類で、一般的にはクジャク属の「インドクジャク」と「マクジャク」、コンゴクジャク属の「コンゴクジャク」を指します。
最大の特徴である大きな「飾り羽」は、インドクジャクとマクジャクのオスだけが持ち、コンゴクジャクにはありません。
いずれの種も雑食で、昆虫や植物の葉、果実、種子などを食べます。攻撃的な性格で、特にオスはケンカが絶えないとか。くちばしや脚の後方に生えている蹴爪を武器にして闘います。
昼行性で、夜は木の上で睡眠。あまり上手ではないですが飛ぶこともできるので、安易に近寄らないようにしましょう。
飾り羽
クジャクの飾り羽は、1年中いつでも見られるわけではなく、繁殖期の間だけ見ることができます。
インドクジャクの繁殖期は3~6月下旬。この時期になるとオスは単独で行動するようになり、飾り羽を立て、扇の形に目一杯広げて、ミャーミャーと大きな声を出しながらメスの前でアピールをするのです。この求愛行動を「ディプレイ」といいます。
繁殖期を過ぎると、メスは茂みの中に掘った巣に卵を産み、約1ヶ月間抱卵します。その頃オスは、飾り羽が徐々に抜け落ち、やや寂しい姿になっているのです。1年後の繁殖期が近くなると、生えてくる仕組みです。
そんな飾り羽ですが、なぜ目玉のような模様をしているのでしょうか。これには諸説あるようですが、もっとも確からしいのは「性淘汰による種の進化のため」だといわれています。
毒に強い
実はクジャクは、コブラに噛まれてもサソリに刺されても大丈夫という珍しい生態をもっています。
コブラやサソリの毒は神経細胞にも作用するもので、血液の中に入るとあらゆる器官が麻痺をし、動けなくなるばかりか、呼吸ができなくなって死に至るケースもある猛毒です。
しかしクジャクは、これらの毒に対する耐性をもっているので、少量であれば体の中で無害化してしまうのです。多少噛まれたり刺されたりしただけでは影響を受けませんし、食べる分には直接血液の中に注入されるわけではないのでまったく問題ありません。
そもそもクジャクは悪食で、なんでも食べてしまう性格。他の生物が避ける毒蛇や毒虫もよく食べます。
人間にとって都合の悪い存在を食べてしまうこと、さらにあの神々しい見た目も相まって、生息域では大切にされることが多いようです。仏教では邪気を払う象徴として崇められ「孔雀明王」として信仰の対象にもなっています。
最後に
見た目が綺麗なクジャク。
意外にも毒に強かったりと珍しい特徴がありましたね。
動物園で見る際は、クジャクの特徴を知って見るのもいいのではないでしょうか。
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