独特な臭いで太古から生き残った「銀杏」

和食などに入っていると、一粒で存在感のある「銀杏」は、秋に黄金色に紅葉するイチョウの木の実です。イチョウは中国が原産といわれており、2億年以上も前から地球に存在していたと言われるとても生命力の強い植物なんです。枯れにくく手入れが楽なので街路樹として多く使われ、秋限定で黄金色のトンネルになるイチョウ並木は各地で観光スポットにもなっています。

ただ、独特のにおいが苦手な方も多いと思いますが、これは足の悪臭と同じ物質からできていて、サルやネズミなどの哺乳類全般に嫌われたため、太古の昔から生き残ったと考えられています。

豊富な栄養を含む「銀杏」!カロリーは?

「銀杏」の収穫時期は9月から11月半ばです。早い時期に収穫したものは翡翠色、さらに完熟した銀杏は黄色になります。種は和食などに用いられますが、果肉は強烈な匂いがあるため食用には適さないようです。

銀杏のカロリーは枝豆より高いものの、ピーナッツよりは格段にカロリーが低いようです。その栄養価は高く、タンパク質、炭水化物が主な成分ですが、β-カロテン、ビタミンCなども豊富です。ミネラルも多く、骨や歯のもとになるマグネシウム、体の成長を促す鉄、むくみの防止などに効果が期待できるカリウムなどが含まれています。

免疫力をあげ、風邪予防にも!

「銀杏」のビタミンCの含有量は、食べられる種実類の中ではトップクラスの高さと言われています。ビタミンCは、抗酸化作用があるとともに免疫力を強くする働きがあります。皮膚や粘膜を丈夫にするβ-カロテンも含まれているので、風邪の予防にもよさそうですね。

食べ過ぎると鼻血が出るくらい滋養強壮にいい!

昔から、滋養強壮によい食べものとされてきた「銀杏」。これはイチョウ特有の成分であるギンコライドによるもので、滋養強壮の効果があまりに高いので、食べ過ぎると鼻血が出てしまうことも。

喘息の改善に!

「銀杏」は肺を温めてくれる効果が期待できるため、咳止めに効果があると言われ、漢方薬の成分としても利用されています。

様々な効果のある「銀杏」を楽しもう!

太古から生存しているだけあって栄養は豊富な「銀杏」。そこらへんで、よく落ちてるなんて方もいると思いますが、実は無断で取ったらいけないこともあるそうです。その土地が個人や公の持ちものである可能性があるからです。自由に出入りしやすい公園や神社などであっても、管理している人に確認を取ってからにしましょう。また、果肉に含まれるギンコール酸はアレルギー物質でもあるので、直接触らないようにしましょう。

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