冬のミルク「牡蠣」

「海のミルク」と呼ばれるくらいに栄養分が豊富な「牡蠣」。旬は、産卵を終えた冬の11月頃から美味しくなり始め、最も美味しくなるのは産卵の準備に入る3~4月頃と言われています。日本では、真牡蠣、ガガキ、イタボガキ、ワニガキ、岩牡蠣など様々な牡蠣が獲れますが、最も多く流通されているのが“真牡蠣”です。真牡蠣は東北の三陸海岸で広く養殖されていて、産卵に備えて栄養を蓄える冬が旬になります。

「牡蠣」の栄養

「牡蠣」は、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、亜鉛などのミネラル類やタウリンなどを豊富に含み、滋養強壮にぴったりの完全栄養食品と言えます。

また、牡蠣に含まれるたんぱく質は全て必須アミノ酸で、非必須アミノ酸も12種類以上含まれています。そして、人間の活動源であるグリコーゲンもたくさん含まれており、貝類では牡蠣がトップクラスの含有量になります。

「牡蠣」の栄養効果

「牡蠣」に含まれるタウリンには、肝機能の高める働きがあり、“肝機能の改善”に効果があります。またタウリンには疲労に関係する乳酸を抑えるので、“疲労回復”の効果も備えています。

また豊富に含まれるビタミンB群や鉄が“貧血予防”に、亜鉛には“味覚を正常に保つ”ことで味覚障害の予防や、“免疫力の強化”効果により、インフルエンザや風邪の予防にも効果が期待できます。

加えて、“精神安定”作用のあるカルシウムも豊富なので、ストレス予防にもぴったりです。

「牡蠣」にあたるの何故?

「牡蠣」にあたる人が多いのは、ノロウイルスの感染が原因といわれています。「牡蠣」はプランクトンを餌として中腸腺と呼ばれる内蔵部分に取り込みますが、その際に同時に取り込む海水の中にノロウイルスが含まれ、蓄積されてしまう場合があるそうです。また、「生牡蠣」を調理する過程で腸炎ビブリオや大腸菌など、ウイルスや菌が混入してしまうこともあり、運悪くそういった経緯を経た「牡蠣」を食べると、当然のことながら体内にウイルスや菌を取り込んで感染してしまうそうです。

体調の優れない人や、抵抗力の弱いお年寄りや子どもなどは往々にして体がウイルスや菌に負けてしまいがちですが、ノロウイルスは中心温度85度で1分間以上の加熱を行うことで、死滅することがわかっています。そのため牡蠣フライのようにしっかり加熱調理したものは、食中毒の発生率も大きく下がることが確認されているそうです。

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